楽天・島内「FA騒動」謝罪も 「大きすぎた代償」とは

2022年12月19日(月)11時39分 ココカラネクスト

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 わずか4日間での「白旗」となった。

 楽天・島内宏明外野手(32)は18日、山梨・南アルプス市で行われた「よしもとエンジョイベースボール」に参加。その場で、波紋を拡げていた14日の契約更改後の発言について、わずか4日後にして訂正、謝罪する場面があった。

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 島内は14日に行われた球団との契約更改交渉の中で、球団側に4年契約3年目の来季終了後にFA宣言をしたいという異例の要望を出していた。

 「できるなら(来オフ)FAさせてほしいと言いました。違うユニホームを着てプレーしたいという気持ちも少なからず出てきた」。

 このFA行使発言に関して、島内は「自分の発言が軽率でしたし、自分が全部悪いこと。監督にもしっかり謝罪しました。本当にお騒がせして申し訳なく思っています」と謝罪した。

 背景には今オフ、FAで超大型契約を勝ち取り日本ハムからソフトバンクに移籍した近藤の存在もあったといわれる。

 日本ハムからFA宣言した近藤は7年総額約50億円、単年ベースで7億円にもなる異例の大型契約を勝ち取った。「あの金額には負けちゃいますね。気持ちが持たないと思います」とまで赤裸々に語っていた。

 一方、島内の今回の契約は20年オフにFA権を行使せず、年俸変動制の4年契約を結んだもの。21年は打点王、今季は最多安打とベストナインを獲得したが、金額に反映されたとは感じず、モチベーションにも影響したと打ち明けていた。

 しかし、今回の発言には直後から球団内外で厳しい目が注がれていた。そもそも複数年契約を結んだのも自身の判断。実際に20年オフに4年契約を結んだ際には「自分をこんなに評価してくれるチームは他にない」と感謝にあふれたコメントを残していた。

 4番打者を務め、主力にまで成長した選手が自らで「放出」を訴えたとなれば、球団としてもほかの選手に示しがつかない。再度の話し合いを示唆していたが、島内が発言を収める形で決着をつけた。

 一方島内といえば、シーズン中のユーモアあふれるコメントでも知られ、今回の発言も「ジョークの一種?」と本音を推測する向きもあったが、意外にも本気だったことで、今後は発言の代償も払わされることとなりそうだ。

 「いくら謝罪したとはいえ、自らで放出を訴えたという事実は消えません。今後の契約交渉でも強くは出られないでしょうし、球団内の立ち位置にも変化が出てくるのではないか」(球界関係者)

 今季も最多安打、ベストナイン、昨年は打点王に輝くなど、球団内では確固たる地位を築いていた島内。このままいけば将来的には幹部候補生の椅子も見えていたが、今回の出来事で、処遇に影響を及ぼしそうだ。

 口は災いの元の最たる例となった今回の出来事。「本当に迷惑をかけたなという気持ちを優勝という形で変えられたらいいなと思っている」と懺悔の気持ちを口にした島内。本業の野球で大暴れすることで、心配をかけたファンに向けても恩返しとしたいところだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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