ランボルギーニ育成の根本悠生。イタリアGT選手権のシリーズチャンピオンを獲得

2020年12月22日(火)11時50分 AUTOSPORT web

 イタリアで開催されるGTレース、イタリアGTスプリント選手権の最終戦が12月5日〜6日にバレルンガ・サーキットで開催され、レース1で『ランボルギーニ・GT3ジュニアプログラム』に所属する根本悠生/トーマス・トゥユラ組が総合優勝を獲得した。根本/トゥユラ組はレース2ではアクシデントによりリタイアに終わったものの、ポイントランキング首位を守りきり、2020年シーズンのイタリアGTスプリント選手権のシリーズタイトルを獲得した。


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 ランボルギーニが展開する若手ドライバー育成プロジェクト『ランボルギーニ・GT3ジュニアプログラム』の一員である根本は、イタリアで開催される『イタリアGTスプリント選手権』の2020年シーズン全4大会8レースに参戦。同じく育成プログラムメンバーのフィンランド人、トーマス・トゥユラとともに、ヴィンツェンツォ・ソスピリ・レーシング(VSR)の19号車ランボルギーニ・ウラカン・GT3・エボのステアリングを握った。


 アウディスポーツ・イタリア、AFコルセ、AKMモータースポーツなど、イタリアに拠点を置く強豪チームが参戦するなか、根本/トゥユラ組は2度の総合優勝、そして計4回の表彰台を獲得した。


 当初は若手2名のコンビということもあり、プロアマクラスに参戦し、クラスタイトル獲得を目標としていた根本/トゥユラ組だったが、2大会4レース終了時点でランボルギーニ勢のなかでランキングトップ、シリーズタイトル獲得の可能性を残す1台となった。


 そのため、ランボルギーニはシーズン途中で根本/トゥユラ組をプロクラスへ登録変更、さらにはニューエンジンを投入してイタリアGTスプリント選手権のシリーズタイトル獲得というミッションを24歳の若手二人に課したのだ。


 シーズン中、2度のリタイアを喫するも、8レース中6レース分のポイントで順位を決定する有効ポイント制が敷かれていたこともあり、ランキング2位のリカルド・アゴスティーニ(アウディスポーツ・イタリア)に対し4ポイント差を築いた根本/トゥユラ組がシリーズタイトルを獲得した。


 2019年シーズンまでランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジアなど、ランボルギーニのワンメイクレースを主戦場としてきた根本にとって、2020年シーズンはGT3レースへのフル参戦初年度であった。


「初のGT3カテゴリーへのフル参戦となった今年、イタリアGTスプリント選手権のタイトルを獲得することができ大変嬉しく思います。今シーズンはプロアマクラスからスタートしましたが、シリーズ前半が終了した時点でランボルギーニ勢で最も成績が良かったことから、シーズン途中から最上位クラスであるプロクラスに昇格となりました。以降、シリーズチャンピオン獲得に向け、より一層、チーム一丸となって戦ってきました」と根本はコメント。


「今シーズンはランボルギーニ勢にとって厳しいBoP(性能調整)でしたが、そのような状況でも懸命にサポートしてくれたスクアドラ・コルセに感謝しています。そして、彼らのお膝元であるイタリアGTでのシリーズタイトルをプレゼントできたことを誇りに思います」


「僕個人としては2013年に参戦したスーパーFJ以来のシリーズチャンピオンとなりました。ここまで自分を信じ支えて下さったスポンサー様、家族、そしてファンの皆様に、ようやくこのような報告ができることが本当に嬉しいです」


「今シーズンは一貫したパフォーマンスを見せることができ、ヴィンツェンツォ・ソスピリ監督(1995年国際F3000選手権チャンピオン)の指導の元、より一層成長できた一年になったと思います。2021年もランボルギーニGT3ジュニアプログラムの一員として更なる飛躍の年にできるよう、引き続き頑張ります」


 なお、根本はautosport webの取材に対し、2021年シーズンも海外レースを主戦場とすると明かしている。

イタリアGTスプリント選手権でシリーズチャンピオンに輝いた根本悠生とトーマス・トゥユラ
根本悠生/トーマス・トゥユラ組の19号車ランボルギーニ・ウラカン・GT3・エボ
シリーズ表彰式で日の丸を掲げた根本悠生

AUTOSPORT web

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