Mスポーツ、アドリアン・フルモーのWRCフル参戦を発表。プーマ・ラリー1導入初年度の体制固める

2021年12月22日(水)11時56分 AUTOSPORT web

 Mスポーツ・フォード・ワールドラリーチームは12月21日、セバスチャン・ローブのラリー・モンテカルロ参戦を正式発表するとともに、同郷のアドリアン・フルモーが3台目の『フォード・プーマ・ラリー1』で2022年のWRC世界ラリー選手権にフル参戦するとアナウンスした。


 来年1月20〜23日に開催される伝統のラリー・モンテカルロに向け、全4台からなるラインアップを完成させたMスポーツ。イギリスの名門チームは、すでに起用を明らかにしているクレイグ・ブリーンとガス・グリーンスミスに、ふたりのフランス人をメンバーに加えることで、ラリー1規定最初のイベントとなるモンテカルロでの必勝体制を敷いた。


 今シーズン、MスポーツからWRC最高峰クラスにデビューしたフルモーは“フランスの次世代スター”となることが期待される逸材だ。彼のラリーキャリアが始まったのは、わずか5年前だ。2019年にWRCにデビューするとフォード・フィエスタR5(フィエスタ・ラリー2)を駆り2度の表彰台を獲得。そこから2年でトップクラスへと駆け上がってきた。


 最高峰カテゴリーにステップアップしてきたフルモーは、ここでも非凡な才能を発揮した。そのハイライトは第3戦クロアチア・ラリーでの総合5位フィニッシュと、同じく自己ベストの総合5位を記録した第6戦サファリ・ラリー・ケニアでのステージベスト記録だ。彼にとってWRC初のステージ優勝は後続を4.1秒引き離すものだった。


 クロアチアでのWRCクラスデビュー後、シーズンをとおしてつねに競争力のあるタイムを刻んできた若いドライバーは“新星”と呼ばれ、彼の先輩にあたるローブやセバスチャン・オジエといった同郷の成功者たちが残した偉大な軌跡をなぞっていくことが期待されている。


 2022年にデビューする新型ハイブリッドマシン『フォード・プーマ・ラリー1』の開発プログラムに初期の段階から深く関わってきたフルモー。彼は自身初となるWRCフル参戦イヤーを可能な限り最高のかたちでスタートさせることができるポジションに立っている。


 そんな彼はリチャード・ミルナーが率いるチームによる発表に際し、次のようにコメントしている。


「2022年もMスポーツ・フォード・ワールドラリーチームと一緒に旅を続けることを発表でき、とてもうれしく思う!」


「ドライブするのが楽しいフォード・プーマ・ラリー1でのフルシーズンが僕を待っているんだ。2017年にMスポーツのフィエスタR2Jでラリーに出会ったことを思い出すと、(最高峰クラスのフルシーズンシートを掴んだことを)とても誇らしく思うよ」


「ラリー6年目のシーズンを最高レベルの場で、Mスポーツ・フォードとレッドブル・モータースポーツのカラーで戦うことを本当に楽しみにしている。僕を信じてくれた、そしていまも信じてくれているすべての人たちを誇りに思っている。来月、モンテカルロで会おう!」

Mスポーツ・フォードWRTの新型WRCカー『フォード・プーマ・ラリー1』
ラリー1規定に基づくフォード・プーマ・ラリー1にはハイブリッドシステムが搭載されている

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