クロップ、躍動し始めた遠藤航を「最も勤勉な男だ」と激賞 「何か違うものを与えている、それは明らかだ」

リバプールで存在感を強めている遠藤。そんな日本代表MFをクロップは絶賛した。(C)Getty Images

　名門で奮闘を続けてきた日本代表MFに対する期待感は高まっている。

　現地時間12月23日に開催されるプレミアリーグの第18節で、リバプールは1ポイント差でトップに立つアーセナルとの首位攻防戦に挑む。この大一番に向け、ユルゲン・クロップ監督はクラブの公式サイトにコメント。そのなかで、遠藤航について言及した。

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　今夏の移籍当初は、プレミアリーグの水に馴染めず、本領を発揮しきれずにいた遠藤。しかし、主力だったアレクシス・マクアリスターの負傷などの影響もあり、コンスタントな出場機会を得ると徐々にチームにフィット。直近の公式戦5試合連続で先発出場を果たすなど、レギュラークラスの活躍を見せている。

　そんな日本代表MFについてクロップ監督は「ワタルはチームに慣れてきている。まさにそんな感じだ」と語り、「私の時代にこのクラブが見て来た偉大な選手たちの中には、適応するのに時間が必要だった人もいた。必要ではない人もいた。だが、一部のビッグプレーヤーは必要だった」と強調。アンドリュー・ロバートソンやファビーニョ（現アル・イテハド）といった主力選手でさえも馴染むのには苦労したと説いた。

　そのうえで56歳の熱血漢は、プレー精度を高めている遠藤を激賞する。

「少し時間がいる。それだけのことさ。我々は毎日トレーニングで彼に会うが、彼は私がこれまで会った中で最も勤勉な男の一人だ。良くなるのは明らかだったが、一般の人にも見てもらえるようになったのがうれしいよ。それが我々にとても役立つからね。

　ウェストハム戦は本当に良いプレーだった。ワタルはチームに何か違うものを与えている、それは明らかだと言わざるを得ない。彼はタックル担当だ。いまやピッチ上の（フィールドプレーヤー）20人にタックルを持ち味とする選手はいない。彼はそれをやってのけるんだ」

　さらに「パスも非常に素晴らしいし、意識も高い。ポゼッションでのよりいいポジショニングを見つける。これはサッカーだから、少し時間がかかることもあるが、私には問題ない」と遠藤を称えたクロップ。アーセナル戦でも先発が予想されている30歳は、真価を発揮できるか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]