巨人・外野手争いは「上げ底」? 丸が若手に苦言を呈した「理由」とは

2022年12月28日(水)11時54分 ココカラネクスト

(C)Getty Images

 巨人のレギュラーがV奪回を目指す来季に向けて、若手に痛烈なメッセージを送っている。

 今季チームで唯一全試合出場を果たした丸佳浩外野手(33)は、オフになって一躍注目を集めている「外野手争い」について「正直、外野手争いというほど選手がいるのかな」と懸念を示したとスポーツ紙が報じている。

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 原監督がオフになって丸の右翼コンバートを明言したことから始まり、中堅含め外野ポジションを誰が獲得するのかは、チーム内の一大トピックスとなっている。

 外野争いには中堅に内野からコンバートとなる増田陸やドラフト2位の萩尾、現在獲得調査を進めるブリンソン、ほかにも増田大、ウォーカー、移籍組の長野、松田、オコエに加え、ドラフト1位の浅野、55番を背負う秋広など多くの選手が外野ポジションを奪取しようと意気込んでいる。

 一方で丸は冷静だ。積極的なレギュラー争いを指揮官が促す、裏の狙いもしっかり読み取っている。

 原監督もすでにセンターに関してはそのレベルに達していなければ、再び丸に任せることも明言している。「そうなって欲しくはないが、戻らざるを得ない状況になってしまうんじゃないか」と果たしてそこまで伸びを示せる若手が出てこれるか、危惧しているという。

 丸の発言をめぐってはこんな声もある。

 「今年は持ち直したが丸も昨年はノーヒットの時期が長く続き、指揮官から厳しく叱咤された経緯もある。巨人のレギュラーを張るというのはそれだけ責任も伴うし、大変なことというのは本人が一番分っている。若手に対し覚悟を問いたかったのではないか」(放送関係者)

 オフに入って外国人選手の積極的な起用を進めている巨人も、基本は世代交代の必要性がいわれており、現有戦力の底上げが求められている。

 丸にとっても来季は5年契約の最終年と勝負の年を迎えるが、あえて若手に対し「憎まれ役」を買って出たのはチームを思うからこそだろう。

 丸は今回の発言に関して「誤解を生んでしまうかもしれないですが」と前置きしながら、今季多くのチャンスを与えられた投打の若手に関して「その中で満足してしまい、大丈夫だと思ってほしくない。一日、一日が勝負」と熱いメッセージを送っている。

 先輩からの「金言」を若手がどう生かすか。意地を見せたいところだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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