電動フォーミュラカーの世界選手権「フォーミュラE」の日本戦が来春に初開催

2023年12月30日(土)16時30分 ココカラネクスト

東京EーPrixが来年3月30日に東京・有明の東京ビッグサイトの敷地などを使って開催される(C)Getty Images

 電動フォーミュラカーの世界選手権「フォーミュラE」の日本戦「東京EーPrix」が来年3月30日に東京・有明の東京ビッグサイトの敷地などを使って開催される。コースの大半を公道が使われており、日本初のフォーミュラカーによる市街地レースとなる。一時はシリーズにワークス参戦する日産自動車の本社がある横浜市のみなとみらいでの開催も検討されていたが、東京五輪後の国際イベントを誘致しようとしていた東京都が受け皿となった。

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 日本でも公道レースを実施した例がある。戦後の1953年に愛知、岐阜、三重の公道を使ってオートバイレースの「名古屋TTレース」が開催された。ただし、1台ずつがインターバルを空けて出走するラリーのようなルールで開催された。公道を使ったモータースポーツ競技として世界ラリー選手権ラリジャパンなどのラリー競技や、2020年にレーシングカートの大会として島根県江津市で開催された「A1市街地グランプリ」がある。

 フォーミュラEは公道を使った市街地レースが名物だ。市街地レースを実施するにあたって問題となっているのがエンジンの排気音による騒音。かつて佐藤琢磨がF1時代にお台場のペデストリアンデッキでF1マシンのデモ走行をした時は周囲のホテルなどに配慮して比較的に客の利用が少ないチェックイン前に開催されるなどした。

 フォーミュラEは電気モーターが搭載されており、エンジンによる排気音が出ない。発生するのはタイヤが道路できしむ音などに限られている。日本戦の特設コースは1周2.582kmでコーナーは18か所。フォーミュラEのアルベルト・ロンゴ共同創設者兼最高選手権責任者は「発表された東京のコースは、選手たちにとって、高度なドライビングスキルを披露し、東京のファンに忘れられない体験を提供する絶好の場となる」とコメントしている。

 フォーミュラEの日本戦は来季から春開催に移行したF1日本GP(三重県・鈴鹿サーキット)と日程が重なってしまった。同じ週末に異なる世界選手権レースを実施することは可能だが、両方のレースを生で観戦したいファンもいることを考慮して、鈴鹿側がF1の開催を翌週にずらすことになり、混乱を避けることはできたという。

 新シーズンの2023—24年シーズンは11チーム22台がエントリー。自動車メーカーでは日産のほかポルシェ、DSオートモビル、ジャガー、マセラティ、マヒンドラなどがしのぎを削っている。シリーズは全17戦で東京大会は第6戦。来年1月13日にメキシコシティで開幕戦が予定されている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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