日本代表活動中に23歳の誕生日を迎えたMF佐野海舟、“元日決戦”へ向け「爪痕を残したい」

　来年1月1日に行われる『TOYO TIRES CUP 2024』のタイ代表戦に向けた日本代表の活動に合流しているMF佐野海舟（鹿島アントラーズ）が30日、報道陣の取材に応じた。

　佐野は12月30日に23歳の誕生日を迎えたが、「（祝ってくれたのは）数人です。多分みんな知らないと思います」と明かす。自分から発信することもなかったようで、「あんまり誕生日感はないです。普段はいつも休んでいるので」と本音を見せつつ「貴重だなと思います」と笑顔を見せた。

　そんな佐野は11月16日に行われたFIFAワールドカップ26アジア2次予選兼AFCアジアカップサウジアラビア2027予選のミャンマー代表戦（○5−0）に途中出場して日本代表デビューを飾り、今回はAFCアジアカップカタール2023のメンバー入りを目指して活動に参加している。11月シリーズに続いて今回が2度目の日本代表招集となったが、佐野は「余裕はないです。それが事実なんで、しっかりもがいて頑張っていくしかないと思っています」と率直な心境を口にした。

　佐野は鹿島の一員として戦った明治安田生命J1リーグの最終戦を12月3日に終えていたため、少々スケジュールには余裕を持って今回の代表活動に参加している。だが、コンディションの調整は決して簡単ではなかった。「結構難しい調整でしたけど…」と明かしつつも「鹿島のフィジカルコーチだったり、いろんな人の協力のおかげでここまで来れた」と周囲への感謝を口にする。「まずは怪我なく終えることとと、あとはしっかり爪痕を残したい」と意気込んだ。

　来年1月1日に控えたタイ代表戦に向けても、これまで貫いてきた自身のスタンスは変わっていない。「目の前の対戦相手を考えてやっていますし、今までやってきたことをしっかりやっていくことが必要かなと思ってます」と闘志を燃やしている。

　日本代表史上初の“元日決戦”となる「TOYO TIRES CUP 2024」は『国立競技場』で開催される。石井正忠監督が率いるタイ代表との対戦が決まっており、試合は14：00にキックオフ予定。NHK・総合テレビにて全国生中継される。