【卯年】ふれあい動物園で「ウサギとの正しい触れ合い方」を教えてもらった件【なので】
2023年1月2日(月)8時0分 Jタウンネット
2023年は、卯年。つまりウサギ年だ。
年賀状や初詣の神社、新春限定グッズなど、すでにいろんな所でウサギを目にしているだろう。中には、実際に動物園に本物のウサギを見に行ったり、触れ合ったりしたい! と思っている人もいるかもしれない。
今年はウサギと関わる機会が増えそうなので、Jタウンネット記者は改めて「ウサギとの正しい触れ合い方」をレクチャーしてもらうことにした。
2022年12月20日の昼頃、記者は神奈川県平塚市の総合公園内にある「ふれあい動物園」を訪れた。モルモットやハツカネズミといった小動物のほか、ヤギやヒツジなどとのふれあいコーナーを無料で開放しており、ウサギとも触れあうことができる。
今回は、ウサギ担当スタッフの高橋静さんが教えてくれることになっている。高橋さん、よろしくお願いします!
最初は優しく撫でてあげよう
ウサギたちと触れ合う時にはまず、優しく撫でるところから始めてほしい、と高橋さん。最初は緊張している子がほとんどのため、急に抱っこするとびっくりさせてしまうからだ。
「『今から君のことを触るよ、抱っこするよ』ということを教えてあげて、ある程度リラックスさせてから抱き上げてあげてください」(高橋さん)
いきなりではなく、軽く撫でることでワンクッション置く。これがふれあいコーナーにいるウサギとのファーストコンタクトにおけるポイントだ。
そしていざ抱き上げる時は、まず両手でウサギの背中とお腹をしっかり持って、ゆっくりと持ち上げる。
この時、足元が不安定だとウサギが怖がり、足で蹴ってくることがある。だから持ち上げたあともすぐにお尻の部分を支えて、足元を安定させてあげよう。そうすれば、そこまで嫌がることはないという。
骨が弱いので落下に注意!
次は、抱っこ中のポイント。2通りの方法があり、1つ目はウサギを横に向けて膝に乗せるというものだ。
この時、ウサギの口の近くに指などを近づけると噛まれてしまうことがあるので要注意。また、耳には色々な神経が通っているため、乱暴に触らず、優しく撫でる程度に留めてほしいという。
また、ウサギが暴れるなどして落下してしまわないように気を付ける必要がある。
ウサギは早く走るために骨が軽い構造になっており、強靭ではない。だから、衝撃を受けると骨折しやすく、それがもとで病気になって死んでしまうこともあるのだ。
万が一膝の上でウサギが暴れてしまうようなことがあれば、目を覆って視界を塞いであげると落ち着くという。
もう一つのウサギの乗せ方は、縦にして向かい合うように抱っこする方法だ。
「特に小さなお子さんだと、足が小さいのでウサギが膝の上に乗り切らなかったり、『ウサギの爪がチクチクして痛い』と言ったりするんです。なので、そういう場合はウサギのお腹とお尻をしっかり支えて、縦に抱っこしてあげてください」(高橋さん)
ちなみに、ウサギは頭を撫でてあげると一番リラックスするそう。どちらの方法にせよ、ウサギを落ち着かせてあげるよう努めることが大事だ。
リラックスすればエサを食べてくれる
最後に教えてもらったのは、ウサギをケージに戻す時のポイントだ。
ウサギは膝から降ろそうとすると早く降りたがる傾向があるので、そこでも暴れてしまう場合があるという。しかし、だからといって放り投げるようにして戻すのはもちろんNG。
しっかりと体を支え、地面に着地するまで手を離さないようにしてほしい。
最初は緊張していることが多いウサギたちも、膝の上が安全な場所だと理解してリラックスすれば、エサを食べてくれることもある。
ウサギ年にウサギと戯れたいという読者の皆さんはこの記事を参考に、各動物園のルールと注意点を守った上で、人間もウサギもハッピーになれるふれあい体験をしてほしい。