韓国「ソックリ菓子」ガチ食レポ 衝撃の味に悶絶、悲鳴も...「チョコパイ」

2019年1月3日(木)12時0分 Jタウンネット

日本でお馴染みのスナック菓子とよく似た「ソックリ菓子」を、東京・新大久保で大量に入手したJタウンネット。韓国ではメジャーだというソックリ菓子は、「日本版」とどう違うのだろうか。


編集部員がマジメに食べ比べをする企画の第三弾。今回はこちらをレビューする。


1974年発売オリオン「チョコパイ情」と83年発売ロッテ「チョコパイ」だ。実は日本で馴染みあるロッテの方が後発だ。しかし、この食べ比べで悶絶する記者が続出。一体どちらのチョコパイが引き金となったのか。


想像を絶する味


オリオン「チョコパイ情」とロッテ「チョコパイ」は少し複雑な経緯がある。


元々はアメリカのお菓子であり、後発商品が続々と作られた。1958年発売の森永「エンゼルパイ」はケーキ生地とクリームではなくクラッカーとマシュマロを使っている違いがあるが、チョコパイの一種ともいえる。


商品名までほぼ同じのオリオンとロッテのチョコパイだが、発売は74年とオリオンの方が先。ロッテは83年からの登場。これまでとは違い、日本で馴染みのある商品が後発だ。


パッケージはオリオンが赤を基調としたデザインなのに対して、ロッテはチョコの茶色を押し出している。


袋を開けると見た目に大差がないことに驚く。しかし、表面の光沢とオリオンの方が若干大きいことから判別が可能だ。


中を割るとその差が大きくなる。しっとりとして柔らかいのがロッテ。一方、オリオンは中がクリームではなくマシュマロのようになっているため、粘り気が強かった。


早速食べてみるが、これが「悲劇」の始まりだった。


中を割ったことで崩壊しかけているロッテからいただいた。「しっとり」とした温もりあるケーキ生地に程よいマイルドさのクリームは、全盛期のアライバコンビのような連係プレー。落合博満元監督のような冷静さがない私は、おいしさに唸るばかりだ。


続いてはオリオンだ。ロッテに比べると乾いた生地に歯ごたえのあるマシュマロ部分。これも中々...... なんじゃあこりゃあああ。一瞬だけジーパン刑事が憑依するほどの衝撃が襲った。薬品のような鼻をつつく臭さに舌を抉りとるような酸味。フビライ・ハン襲来と言わんばかりに食べた後に嗚咽をしてしまった。


いくら中立の立場であろうと擁護のしようがない。マズさを通り越して「気持ちが悪くなる」としか言えない衝撃的な味に、耐え忍ぶことが精一杯であった。


しかし、このままでは終われない。日頃の恨みはないが、ほかの記者にも食べてもらわないといけないのだ。このマズさを知ってしまった心優しい筆者がオリオンのチョコパイを渡すことにどれだけの抵抗があったかは察しの通り。おまえの罪を数え魂に踏みとどまれ—— 筆者のハートの吉川晃司がそう呼び掛けるが、立ち止まれないのだ。


まずはJタウンネット編集部の記者から。京都大学出身のホープO記者は、


「ロッテの方がビターに感じる。(オリオンの)チョコパイは妙な甘酸っぱさがあり、中毒性がある」

と、意外にも高評価。筆者は胸を撫でおろした。


続いて、キスの味以外は大体網羅している我らがS編集長と新婚ほやほや若手選手会長のN記者だ。O記者の高評価に安堵したのも束の間、ここから編集部からクレームが寄せられることになる。


先にロッテから食べたS編集長は、「安定の美味しさ」とご満悦。しかし、オリオンを食べてから表情が一変し、せき込んだ。


一方のN記者もオリオンを食べた後に困惑し始めた。いけない。悲劇が再び起こってしまった。それぞれオリオンについては、


S編集長「チョコパイを干したらこんな感じ。パサパサ」
N記者「チョコパイのうるおいを感じる」

と水分が抜けきったオリオンのチョコパイを非難した。「これのせいで気分が悪くなった」と苦情が寄せられる始末だ。


ここからは恒例、姉妹サイト「J-CASTニュース」の編集部にお邪魔して評価を求めた。新リーダーであるT編集長にご協力をお願いした。2つのチョコパイを渡してから数分後、眉をひそめてデスクに駆け寄ってきた。その手にはオリオンのチョコパイがあった。


「なんだこれは」

非情にも「韓国オリオンのチョコパイ」としか言い返せない筆者。いつもは冷静T編集長も流石に困惑したようで、


「エンゼルパイに近いんだろうけど、それ以前の問題」
「困っちゃうよ。ロッテの方を先に食べたのを後悔している」

あまりに散々な様子。危うくクビが吹っ飛ぶところだった。


めげずに続けよう。19年4月から入社予定のIさんにも聞いた。ロッテのチョコパイは「舌触りが柔らかい」としつつ、オリオンのチョコパイについては、


「固い。クッキー感がある。マシュマロの存在感がある」

最後はJ-CASTニュースのエースストライカー・A記者にもお願いをした。ここまでの評判を知らないのか、凛々しい笑顔で2つのチョコパイを受け取った。


「よくもまあこんな甘ったるい物を食わせてくれたね」

そう述べるA記者だったが、真剣に感想を教えてくれた。


「(オリオンのチョコパイは)まず固い。手に持った感触がチョコパイと違い、弾力がない。袋も開けづらい。食べてほしくないのだろうか。この時点で印象はよろしくない。袋を開けたら、可食部の縁の部分が欠けていた。おいおい。口腔内の水分を持っていかれるやつだった。パサついているというのか。
(中略)
甘さはチョコパイより抑えられていた。甘味がさほど好きではない僕としては悪くない調整だ。食後の余韻が酷い。リキュール? アルコールというか発酵臭を感じるニオイがしばらく滞留する。後から来る。3分の2くらい食べた当たりでもうイラネと感じる。下品なドギツさがある」

上品な語り口とは裏腹に辛辣さが窺える。ロッテのチョコパイについては「キレイな見た目だ。光沢のあるチョコレートコーティングがなされている」とのことだった。


ここまで大不評であったオリオンのチョコパイ。ここにきて正社員の地位を失いかけるスリルまで味わったせいか、少し気分が悪くなってきた。韓国の人は、これをどう捉えているのだろうか。


しかし、マシュマロとクリームでは好みが大きく異なる。たまたまJタウンネットとJ-CASTニュースの記者の好みが合わなかっただけかも入れない。とはいえ、O記者とIくん以外からの不評を見ると、記者の問題だけではないようにも感じる。くれぐれもお土産にする際は注意が必要だ。


(Jタウンネット編集部 大山雄也)

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