どれが一番旨い? コンビニ各社の「鍋焼きうどん」を食べ比べてみた

2022年1月6日(木)10時49分 食楽web


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 寒さが増してきた今日この頃。体が温まる美味しい汁物をいただきたくなりますが、手軽に、そしてお腹もしっかり満たすことができるのが鍋焼きうどんです。コンビニ各社ではこの時期、鍋焼きうどんを推しており、筆者が買いに走った際も、各社とも冷凍庫の陳列が凹んでいる状態……つまり、かなり売れていると思われる状態でした。


コンビニ各社の鍋焼きうどん

 しかし、コンビニ各社の鍋焼きうどんにはどんな違いがあり、それぞれどんなところに良い点・劣る点があるのかは実際に食べ比べてみないとわからないものです。そこで今回は『セブン-イレブン』、『まいばすけっと(キンレイ)』、『ローソン』、『ファミリーマート』のコンビニ4社の鍋焼きうどんを「全体の味」「全体の量」「うどんの味」「具材の豪華さ」「出汁の味」「調理のしやすさ」「コストパフォーマンス」「パッケージの見やすさ」の8項目で徹底比較。「そんたくナシ」でご紹介したいと思います!

『セブン-イレブン』の「鍋焼きうどん 1食入」は塩っぱさ強め!?


『セブン-イレブン』の「鍋焼きうどん 1食入」451円(税込)

 まずは『セブン-イレブン』のオリジナル「鍋焼きうどん 1食入」をいただきます。「関西風だし香る」という記載通り、お出汁の色は透き通った黄色。関西のうどん好きの筆者はこれだけで期待感が膨らみましたが、いただいてみると意外と出汁感が弱く、その代わり、塩分が立っている印象。また、麺は適度にコシがある一方、粉感を感じるもので、この点は食べる人個々に評価が分かれそうに思いました。

 ただし、9品目におよぶ具材類はいずれも美味しく、特に玉子焼きは絶品。全体のバランスがもう少し整うと、より美味しくなるような気もしました。


うどん以外で入っているのは「焼もち」「玉子焼」「味付け椎茸」「味付け鶏肉」「味付けほうれん草」「ボイルえび」「かまぼこ」「刻み揚げ」「ねぎ」の9具材

【総合評価(40点満点中30点)】(各5段階評価)
・全体の味……4
・全体の量……5
・うどんの味……3
・具材の豪華さ……5
・出汁の味……4
・調理のしやすさ……5
・コストパフォーマンス……4
・パッケージの見やすさ……5

『まいばすけっと(キンレイ)』の「お水がいらない 鍋焼うどん」は調理に少々手間がかかるのが難点!


『まいばすけっと(キンレイ)』の「お水がいらない 鍋焼うどん」299円(税込)

 続いては『まいばすけっと』の鍋焼きうどんをいただきます。『まいばすけっと』はイオン系列のプライベートブランド・トップバリュー製品を扱っていることが多いのですが、筆者が買った際は、複数の『まいばすけっと』を巡ったものの、いずれのお店でもキンレイ社による「お水がいらない 鍋焼きうどん」を販売していました。

「お水がいらない」ということが本商品の売りで、パッケージの中のうどんや具材と合わせて凍った状態のお出汁が入っているものです。しかし、便利に食べられるように考えられた構成であるはずなのに、「鍋を用意する必要がある」「パッケージから取り出す際に、手が汚れる」など、本末転倒のような印象も受けました。味は十分美味しく、コストパフォーマンスにも優れた鍋焼きうどんですが、この点が、食べる人の環境を左右させてしまうという難点がある商品のようにも思いました。


うどん以外で入っているのは「白菜」「ほうれん草」「鶏つくね」「ボイル椎茸」「ボイルえび」「かまぼこ」「きざみ揚げ」「麩」の8具材

【総合評価(40点満点中28点)】(各5段階評価)
・全体の味……3
・全体の量……4
・うどんの味……3
・具材の豪華さ……3
・出汁の味……4
・調理のしやすさ……1
・コストパフォーマンス……5
・パッケージの見やすさ……4

『ローソン』の「鍋焼うどん」は麺のコシの柔さが好みを二分するかも?


『ローソン』の「鍋焼うどん」450円(税込)

 続いて、『ローソン』の「鍋焼きうどん」をいただきます。今回試食したコンビニ4社の鍋焼きうどんのうち、具材は最も多い10品目。それでいて『セブン-イレブン』よりも「1円安い」という静かな努力が好印象を抱きました。

 昆布感強めの出汁も十分美味しい一方、うどんそのものはコシが弱く柔らかめ。筆者は意外と嫌いでない柔いうどんですが、この点は好みが二分するようにも思います。いずれにしても具材の充実度と相殺して考えれば、かなり良い鍋焼きうどんであることには違いがありません。


うどん以外で入っているのは「ほうれん草」「ねぎ」「玉子焼」「味付け椎茸」「味付け鶏肉」「鶏つくね」「ボイルえび」「かまぼこ」「きざみ揚げ」「麩」の10具材

【総合評価(40点満点中37点)】(各5段階評価)
・全体の味……5
・全体の量……5
・うどんの味……4
・具材の豪華さ……5
・出汁の味……4
・調理のしやすさ……5
・コストパフォーマンス……5
・パッケージの見やすさ……5

『ファミリーマート』の「9品目の彩り具材が入った 焼きうどん」はまさに優等生的な味!


『ファミリーマート』の「9品目の彩り具材が入った 焼きうどん」450円(税込)

 最後にいただくのが『ファミリーマート』の「9品目の彩り具材が入った 焼きうどん」。『ローソン』の鍋焼きうどんと同額の税込450円で、具材の構成は『セブン-イレブン』とよく似たもの。お出汁のバランスが素晴らしく、ツルッとした食感のうどんは、加水率が高そうな印象を受けながらも、十分なコシがあります。

 良く言えば優等生的な味で、今回のコンビニ4社の中では最もバランスに優れた鍋焼きうどんだと思います。この点を悪く見れば、没個性と言えなくもないですが、まず万人受けするであろう味であり、買って間違いはない鍋焼きうどんと言って良さそうです。


うどん以外で入っているのは「味付け鶏肉」「もち」「玉子焼」「ほうれん草」「ねぎ」「ボイル椎茸」「ボイルえび」「かまぼこ」「きざみ揚げ」の9具材

【総合評価(40点満点中40点)】(各5段階評価)
・全体の味……5
・全体の量……5
・うどんの味……5
・具材の豪華さ……5
・出汁の味……5
・調理のしやすさ……5
・コストパフォーマンス……5
・パッケージの見やすさ……5

一口に「鍋焼きうどん」と言えどコンビニ各社ごとに味が全然違う!


コンビニ各社ごとに、味がまるで違う鍋焼きうどん!

 改めてコンビニ各社の鍋焼きうどんの採点をもとに、順位をつけると、以下になります。

1位……『ファミリーマート』の「9品目の彩り具材が入った 焼きうどん」(40点)
2位……『ローソン』の「鍋焼うどん」(37点)
3位……『セブン-イレブン』の「鍋焼きうどん 1食入」(30点)
4位……『まいばすけっと(キンレイ)』の「お水がいらない 鍋焼うどん」(28点)

 あくまでも筆者が試食した印象で、食べる人によってまた感想や評価は変わってくるはずです。是非本記事を参考に、コンビニ各社の鍋焼きうどんで体を温めつつ、あなたならではのジャッジをしてみてはいかがでしょうか。各社の違いや差を感じることができ、結構興味深いものですよ!

(撮影・文◎松田義人)

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