【風呂キャンセル界隈】「お風呂に入らないことがある」女性は半数以上 - 最も面倒だと感じる工程は?
2025年1月23日(木)17時48分 マイナビニュース
はぐくみプラスは1月23日、お風呂事情についての調査結果を発表した。調査は2024年12月26日〜2025年1月8日、20〜50代の女性335名を対象にインターネットで行われた。
○週1回以上お風呂に入らない女性は22.1%
調査の結果、20〜50代の女性のうち半数以上の方が「お風呂に入らないことがある」と回答した。「ほぼ毎日お風呂に入る」と回答した人は49.6%だった。
一方で22.1%(「週1〜2回」15.2%、「週に3〜4回」6.6%、「ほぼ毎日入らない」0.3%の合計)の人は、週に1回以上お風呂に入らない日があることもわかった。
○お風呂に入らない主な理由は「心身の疲れ」
お風呂に入らない選択をする一番の理由として、もっとも多かった回答は、「心身が疲れている」(32.0%)だった。自由回答では、「仕事から帰宅すると疲れで無気力になってしまい、動けなくなる。次の日が休日で特に予定もない日は人に会うこともないため、次の日でいいかと思ってしまう」(20代女性)、「イライラしているときや時間が遅くなった時は何もやる気が起きないから」(30代女性)といったコメントが寄せられた。
次いで「髪を洗うなどの工程が面倒くさい」(21.2%)、「眠い」(13.6%)という結果に。「髪が長く、ブリーチしているのでドライヤーにかなりの時間がかかる。疲れた身体でお風呂に入り、出た後でさらにドライヤーを30〜40分すると考えると、もう入りたくなくなってしまいます」(30代女性)、「疲れていると、服を脱いで髪と体を洗うという工程がめんどくさい。 特に冬は寒い上に服を着込んでいるので、ますます脱ぎたくなくなる」(40代女性)、「夕飯後に寝てしまい、そのまま朝になったら『もう今日の夜に入ればいいか』という考えになってしまう」(40代女性)といった声が寄せられた。
○「風呂キャンセル界隈」20代女性の35.1%が自覚
「風呂キャンセル界隈」とは、入浴やシャワーを面倒と感じ意図的に避ける人々や、その行動を意味するインターネットスラング。この言葉はSNS上で共感を集め、コミュニティ化されるまでに至った。特に2024年4月30日には「風呂キャンセル界隈」がSNSでトレンド入りし、多くの関心を呼んでいる。この現象の背景にあると言われているのが、現代の多忙な生活やストレス、精神的な負担だ。
今回の調査では、全体の17.9%が「自分が風呂キャンセル界隈に当てはまると思う」と回答。一方で、27.2%は「風呂キャンセル界隈という言葉を知らなかった」と答えている。
風呂キャンセル界隈の自覚がある人々は特に20代の女性に多く、調査対象の35.1%、約3人に1人が該当した。
○お風呂で女性がもっとも嫌う工程は?
これまでに「お風呂が面倒くさい」と感じたことがある女性は、96.5%にのぼった。お風呂に入る・入らないにかかわらず、多くの人々が共感する感情であることがわかる。
中でも、もっとも面倒だと感じる工程として挙げられたのは「入浴後、髪をドライヤーで乾かすこと」(52.4%)だった。「髪の毛を乾かす工程は、ヘアケアのためにミルクやオイルを使用するなど、やることが多い」(20代女性)、「風呂あがりに、ドライヤーでまとまるようにブローするのに時間がかかること。髪を伸ばしたいけど、ケアが面倒で伸ばせないです」(30代女性)といった声が挙がっている。
次いで多かったのは、「髪を洗うこと」(23.5%)。「髪を洗うのがだるすぎる」(30代女性)、「トリートメントまで毎回おこなって髪を洗うのが面倒」(50代女性)とのことだった。時間がかかる髪のケアは疲れた心身にとって負担であり、お風呂を億劫に感じさせる大きな原因の1つとなっているようだ。
○風呂キャンセル界隈脱却のカギは?
「お風呂に入りたいけど入れない」、「仕方なく入らないといけない」といった葛藤の解消は、やる気だけだと難しいもの。脱・風呂キャンセル界隈をするには、具体的なアイテムや工夫を取り入れることが鍵かもしれない。
調査で「お風呂キャンセルを解消するには、どんなアイテムや情報、工夫があるといいと思いますか?」と尋ねたところ、もっとも多かった回答は「お風呂中やお風呂あがりの時短アイテム」(265票)だった。具体的には、「全身に使える一体型のシャンプー&ボディソープがあれば時短できて嬉しい。 手で持たずに使えるドライヤーがあると尚良し」(20代女性)、「水で流さないシャンプーで時短する」(40代女性)、「速乾性のあるバスローブなど着用したままで即睡眠できるグッズを開発してほしい」(50代女性)とのことだった。
次いで、入浴剤・防水スピーカーなどの「リラックスグッズ」(105票)、「メンタルケアの情報」(74票)、「お風呂掃除が楽になるアイテム」(72票)と続いた。自由回答では、「お風呂の時間が楽しくなれば入りやすくなるかと思い、お風呂で使えるリラックスグッズを探した」(30代女性)、「風呂をキャンセルするということは、根本的に自分自身のケアに頭が回らないほどにメンタルが疲れていることだという気がする。なので、疲労のレベルに応じたメンタルケア情報は必要ではと感じる」(30代女性)、「風呂場の水滴が残りにくくなるアイテムや、カビがはえにくくなるアイテムがあると嬉しいです」(40代女性)といった意見が寄せられた。