オレンジやブルーにゆらめく宝石 大津海岸の神秘「ジュエリーアイス」の世界

2017年1月26日(木)19時43分 BIGLOBEニュース編集部

北海道中川郡豊頃町、十勝川河口近くの大津海岸の波打ち際に転がる氷「ジュエリーアイス」。透明度が高いため日の光や空をくっきりと映し、宝石のように美しく輝く様子からその名がつけられ、以来写真家や観光客から注目を集めている。


ジュエリーアイスは1月から3月上旬の厳寒期のみ見られる自然現象。十勝川に張った氷が太平洋に流出し、漂流するうちに海水で洗われ丸み帯び、浜辺に打ち上げられたものだ。この記事では「ジュエリーアイス」の体験レポートをお届けする。


ジュエリーアイス


大津海岸に到着したのは午前7時半頃。水面は、地平線近くにある太陽の光で黄色や白に輝いている。波の向こうまで目をやると、海面は霧に包まれ霞がかかって見えた。そんな幻想的な風景の中、波打ち際一面できらきら輝く「ジュエリーアイス」。太陽を反射してオレンジや黄色に輝き、霧や海面を映した表面は揺らめきを湛えている。



さらに観察していると、水辺付近の氷は波で長く洗われたためか、丸みを帯びて透明度も高いことに気付く。逆に水際から遠くに打ち上げられたものは、氷砂糖をスライスしたように表面がざらついている。一口に「ジュエリーアイス」といっても、その大きさや形、透明感は様々。見る角度によっても違う表情を見せるため、見ていて飽きるということがなかった。


ジュエリーアイス


そして、時間と共に日が昇り空が明るくなってくると、「ジュエリーアイス」も次第に青みを増し、オレンジだった色はいつのまにか淡いブルーの輝きに変化していた。日の光で輝きだす様子や色の変化を楽しむなら、晴れた日の朝がおすすめだ。


ジュエリーアイス


人気の観光スポットになりはじめている十勝・豊頃町の大津海岸だが、気温や道のわかりにくさには注意が必要。厳寒期の北海道はマイナス10度以下も珍しくない。この日もしっかり防寒対策をしていたものの、長居ができない寒さだった。また、「ジュエリーアイス」を見る絶好のスポットへの道順が分かりづらいため、時間には余裕を持って行動しい。案内図など詳細な情報は「とよころ観光ガイド」に掲載されている。



とよころ観光ガイド

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