「パッとしない、モテない男性」を紹介されたら、女性はどう思う!?
2025年1月27日(月)6時0分 大手小町(読売新聞)
「モテない、パッとしない男性を紹介されたら?」と題する20代後半の男性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。これまで女性との交際経験がないトピ主さん。先日、電車で偶然、同級生だった女性と会い、彼女がいないと話したところ、「友達を紹介してあげようか」と提案されました。その友達の女性と近々食事をすることになったそうですが、「紹介された男性がいかにもモテないタイプだったら、女性はどう思うのでしょうか」「嫌がられたらつらいなあと思ってしまい、当日が近づけば近づくほど
投稿によれば、トピ主さんは高校や大学時代に女性の友達はいたし、女性と普通に食事をして世間話をすることはできるものの、「身長167cm、大学もあまりレベルの高くない地方国立、地方公務員なので年収も低い」「イケメンでもない」とのこと。
また、高校生の時には、同じクラスの女子に「〇〇君(トピ主さん)は男として見れない。付き合うのは無理」と笑われたことがあるそう。以降、好きな人ができてもその言葉が頭をよぎり、恋愛に消極的になってしまったといい、今まで女性と付き合ったり、アプローチしたりした経験はないとのことです。
結論から述べますが、初回はまず3人以上で、ともあれ「楽しい食事会にすること」を目指してみてはいかがでしょうか。
というのも、女性の立場で考えてみると、「モテそうな男性ではない」ということより、「よくわからない男性といきなり2人きりにされる」ということの方が、困ってしまう度合いは高いような気がするからです。信頼する友人の紹介とはいえ警戒心は働くでしょうし、共通の話題が見つからずにお通夜のような食事会になってしまえば、紹介した人もされた人も、良い気分はしないでしょう。せめて初回は、紹介を申し出てくれた同級生に立ち会ってもらうことをおすすめします。
トピ主さんは、自分のような男性を紹介したことで、「あんな魅力のない男を紹介しやがって」と、同級生とその友達との関係に傷がついてしまうのではないか……とまで思っているそうですが、“友達の友達”というスタンスで複数人で食事をするくらいなら、どういう結果になっても、2人の仲が悪くなることにはならないと思います。
紹介をしてみて、仮に片方もしくは両方が「異性としてはピンとこない」という結果になったとしても、食事会自体がそれなりに楽しければ、「これはこれで楽しかったから良し」と前向きな印象で終われる可能性は高いと思います。あるいは、「とりあえず友達になってみようか」という展開になり、そこから2人の関係が深まったり、その先の人脈が広がったりする可能性だってゼロではないわけです。0か100かで考えず、少し中長期的な視点に立って、紹介の場を一つの点として捉えてみると良い気がしました。
上記に加えて、「今回の紹介話は、先方から提案してくれたことである」ということは心に留めておくとよいと思います。
偶然に会った同級生から「私の仲良しの友達を紹介してあげようか」と言ってきたという事実だけを見ても、学生時代のトピ主さんが彼女に対して嫌な印象を与えていなかったことや、他人を不快にさせるような人物だと思われていなかったことが推測できます。少なくとも、その同級生には「昔から仲の良い女友達に紹介してもいい男性」と思われている事実を前向きに解釈してもよいのではないでしょうか。
高校生の頃、「男として見れない。付き合うのは無理」と言われた件については、たった1人の、かつその時点での意見である、と考えてみるのがおすすめです。高校生の時には、外見や雰囲気、集団内で人気者かどうかといった表面的なことが、モテる・モテないに大きく影響するように思いますが、「人を見る目」は年齢を重ねるに従って変化していくことが少なくありません。
20代後半となれば、一緒に生活できるパートナーを探す人が増えてくる年代ですし、「モテる人はすてきだとは思うけど、自分に合うのはこういう人だ、結婚相手はこういう人がいい」などと自分なりの判断軸を持つようになる人は少なからずいます。
「自分とパートナーになってくれる人が、1人くらい世の中にいるかも」程度の自信は持っておいても、バチは当たらないのでは。必要以上に尊大にならない限り、その自信がマイナスに働くことはないように思います。
最後になりますが、紹介はあくまできっかけに過ぎないことは、心しておく必要があるように思いました。会ってみて、お互いに内心、好印象を持ったとしても、とんとん拍子に関係が進むとは限りません。
恋愛関係に発展させるには、人との関係の中に入っていく勇気や覚悟が必要です。両方が、あるいはせめてもどちらか片方が、失敗することや傷つくことへのリスクを取れなければ、関係を進展させていくことはなかなか難しいです。
ただ幸い、今回のトピ主さんには紹介者がいるので、伝えにくいことがあるときには間に入ってくれるかもしれません。アプローチしたいと思ったら、せめてその同級生に対しては、本音を伝えてみるとよいと思います。
勇気を出して行動し、そして行動できた自分を認めてあげることができれば、結果はどうあれ、自信や慣れにつなげていけると思います。楽しい食事会にできれば合格ラインとしよう、という程度に肩の力を抜いて臨むとよいかと思いますが、相手を気に入ったときには、最初の一歩を踏み出せるといいですね。応援しています。(フリーライター 外山ゆひら)