絵本『もうじきたべられるぼく』色鉛筆で描く理由は?

2025年1月28日(火)10時0分 婦人公論.jp


(イラスト◎はせがわゆうじ)

「号泣注意」のキャッチコピーともに、読み聞かせ動画がTikTokで300万回再生されて話題となった物語『もうじきたべられるぼく』。動画だけで拡散されていた物語が、10年の月日を経て、絵本『もうじきたべられるぼく』として刊行され、版を重ねて話題になっています。この連載『なんだもんぱんだもん』はボールペン、絵本『もうじきたべられるぼく』は色鉛筆で描いたのだそうで……。人生観がつまったイラストエッセイ「なんだもんぱんだもん」です。

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絵本「もうじきたべられるぼく」の画材


絵本「もうじきたべられるぼく」の画材はなに?とよく聞かれます。
色鉛筆です〜と答えるとまあまあ驚かれる。
少し色のついた凹凸のある紙に描いているので
あの感じのタッチになります。

最近は割と色鉛筆を使う絵描きさんも増えたのですが
昔は結構珍しかった気がしますね。
ラフとか下書き用のような存在でしたから。

絵の具が乾く前に塗らなきゃってのが苦手で…(前にも書いたかも)
追い立てられると実力の半分も出せない弱虫なので
いつでも休憩できる色鉛筆を使っているわけです。
(パンダもいつでも休憩できるボールペン)


(イラスト◎はせがわゆうじ)

原画を見ないとわからない色


芯はいつもカッターナイフで削っています。
鉛筆削りはなんか必要なところも削ってちゃってる気がしてしょうがないんです。
貧乏性なので。
基本的に芯は木を削って出すだけで、細かいところを描く時しか削りません。
貧乏性なんです。
ぼーっとしてて芯を出し過ぎて、ポキッと折れちゃった日にゃあ…あなた
日が沈むまでうなだれています。

色鉛筆の場合、どーしても印刷で出ない色があります。
青緑の透き通ったような色やきれいなオレンジは出ません。
こんなに世の中進化してるのにそこは変わらないんだなぁ…

なので原画を見てもらうとその違いは分かっていただけると思います。

婦人公論.jp

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