今年の節分は2月2日。節分は2月3日と限らない?年に4回あった?今さら聞けない「節分」のこと。豆まき、恵方巻の由来も
2025年2月2日(日)9時0分 婦人公論.jp
イメージ(写真提供:Photo AC)
2025年は2月2日が節分です。節分の習慣についての記事を再配信します。
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毎年2月に行われる日本の伝統行事「節分」は、一般的には鬼に豆を投げ、福を呼び込む行事として知られています。最近では、同じく節分を代表するものとして大阪発の「恵方巻」も流行しており、節分に豆まきと恵方巻をあわせて楽しむという人も多いことでしょう。この記事では、豆まきと恵方巻の由来について解説します。
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節分は毎年2月3日とは限らない
節分とは一般的に邪気を払い、無病息災を願う行事です。
2月3日というイメージが強いですが、日にちは固定ではありません。節分の日は「立春の前日」と定められており、立春はうるう年との兼ね合いで年によって日にちが変わります。それに伴って節分の日もずれるため、稀に2月2日や4日になる年があります。
直近では、2021年は立春が2月3日だったため、2月2日が節分の年となりました。これは1897年以来124年ぶりのことです。なお、2025年の節分も2月2日となります。
節分の由来
もともと「節分」という言葉には「季節を分ける」という意味があり、本来は季節の始まり日である二十四節気の「立春」「立夏」「立秋」および「立冬」の、それぞれの前日を指していました。
古来日本では立春を1年のはじまりとして特に尊んだため、立春の前日の節分(2月3日頃)は大晦日に相当する大事な日とされました。
豆まきの由来
鬼は邪気や厄の象徴とされ、災害、病、飢饉などは鬼の仕業と考えられてきました。
そこで、「魔の目(魔目=まめ)」に豆を投げつけて「魔を滅する(魔滅=まめ)」という語呂合わせから、豆が用いられるようになったのです。
また、節分の豆まきでは、基本的に生の豆ではなく煎った豆を使います。これは、「豆を煎る」ことが「魔の目を射る」ことに通じるためです。また、投げた豆から芽が出ると「邪気が芽を出す」ことに通じて縁起が悪いため、芽を出さない煎った豆を用いるといわれています。
豆まきは一般的に、一家の主人あるいは縁起がいいとされる「年男」が行うものとされていますが、地域・家庭により異なります。
また、自分の「数え年」の数だけ豆を食べると病気にならず健康でいられるとされています。これは、年齢に1を足した数の豆を食べることが、「来年も健康で幸せに過ごせますように」という意味に通じているためです。
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恵方巻の由来
その年の恵方を向いて黙々と最後まで食べると願い事が叶い、無病息災や商売繁盛をもたらすとされる縁起のよい太巻きを「恵方巻」といいます。発祥は大阪です。
縁起よく七福神にちなんで7種類の具を入れ、巻き込んだ福を逃さぬよう丸ごと1本、恵方を向いて無言で食べきるとよいとされています。また、太巻きを鬼の金棒(逃げた鬼が忘れていった金棒)に見立てて、鬼退治ととらえる説もあります。
監修:甘春堂 木ノ下千栄様
https://www.kanshundo.co.jp/
WEB京菓子博物館「和菓子ミュージアム」
http://www.kanshundo.co.jp/museum/index.htm
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