被災して在宅避難になったら、4人家族で一週間にカセットボンベは何本必要?

2022年2月3日(木)7時1分 マイナビ子育て

東京ガス都市生活研究所は2021年に実施した「災害の備えに関する調査」と「防災食に関する調理実験の結果」について、東京ガス暮らし情報サイト「ウチコト」で公表しました。このデータによると、防災に関する情報は得ているが、実践できていない人が約40%にものぼることがわかります。

東京ガス都市生活研究所は、2021年に実施した「災害の備えに関する調査」と「防災食に関する調理実験の結果」を、東京ガス暮らし情報サイト「ウチコト」で公表しました。

普段、防災に関する情報をどのくらい入手しているのか聞いたところ、自分に必要な情報を日常的に入手している人は約24%(あてはまる+ややあてはまるの合計値)で、情報を得ているが実践できていないと回答した人が約40%(あてはまる+ややあてはまるの合計値)でした。

自分に必要な防災に関する情報を日常的に入手することも、情報を得たときに実際に行動に移すことも、まだ十分にできていないことが分かります。

災害が発生したら、「避難所へ行こう」と思っている方は多いと思います。しかし、都心などの人口密集地帯では、在宅避難を基本的な方針としている自治体や、避難所の収容可能人数が人口より少ない自治体があり、災害時に避難所に行こうと思っても入れない可能性があるのだそうです。特に最近ではコロナの影響で、密になる避難所よりも、在宅避難を選ぶ人もいるかもしれません。

在宅避難について心配なことや不安なことを聞いたところ、1位は「トイレが使えないこと」、2位は「ライフラインの停止」、次いで「暑さ・寒さ」、「食料や物資の不足」でした。

東京都防災会議によると、都直下型大地震が起きた際のライフライン復旧の目標日数は、電気やガスは最低でも1週間程度と想定されています(東京都地域防災計画_震災編 平成24年11月)。 都市生活研究所が実施した調査では、約23%の人がカセットコンロ・ボンベを備えていることが分かりました。

そこで今回の実験調査で、食品備蓄の目安と言われる1週間、4人家族が1日に3食、カセットコンロ・ボンベを使って調理すると想定したときにかかるガス量を測定し、用意すべきカセットボンベの本数が計算されました。

計算の結果、4人家族が1日3食、上のメニューを1週間調理するには、合計1139.6gのガス量が必要だとわかりました。カセットボンベの本数に換算すると、約4.6本分です。

4人家族の家庭であれば、最低でも5本程度カセットボンベを備蓄しておくと、在宅避難時でも1週間は温かいものを食べることができるのだそう。この機会に、災害用備蓄品の見直しをしてみてはいかがでしょうか。

▼東京ガスくらし情報サイト「ウチコト」https://tg-uchi.jp/topics/7628

▼詳しくはこちら(東京ガス都市生活研究所)https://www.toshiken.com/

(マイナビ子育て編集部)

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