板垣李光人「秘密~THE TOP SECRET~」難役に挑戦!肉体改造も
2025年2月9日(日)6時0分 大手小町(読売新聞)
秘密〜THE TOP SECRET〜(フジテレビ系) 月曜午後10:00科学警察研究所の法医第九研究室、通称・第九。室長の薪剛(板垣李光人)らは、凶悪・重大犯罪で、被害者や犯人が死亡した際、脳を特殊な装置にかけて生前の記憶を映像化する「MRI捜査」を行う。原作は清水玲子の漫画。
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少年のような純粋さとはかなげな雰囲気をまといつつ、瞳の奥には芯の強さを感じさせる。美しく冷静沈着でありながら、心の内に熱さを秘めた薪剛という役は、はまり役といっていいだろう。
死者の脳の解析を通じて生前の記憶を引き出し、捜査に役立てる部署の室長役。他人の記憶をのぞき見るとは、ある意味、知る必要のないような秘密まで暴くことにほかならない。そこに葛藤を感じながらも、捜査にまい進する彼自身も壮絶な過去を持つ。
「つらいことがたくさんの層になって彼の中に蓄積している。強気の姿を見せて自分自身を守ろうとするのも当然だと思う。深層にある“痛み”こそが彼であるゆえん。大事に演じたい」
薪は無愛想ながらも並外れた容姿で、30代には見えないという設定。食事管理とトレーニングで体重を増やしつつ、原作漫画の美しさを損なわないことを意識して、初めて肉体改造も行った。「現実にはないSF的な要素がある分、自分の芝居や見た目の細かなディテールは、地に足がついたものにしたい」
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2012年に俳優デビュー。戦国武将からジェンダーレス男子まで、映画やドラマで様々な役に挑戦し、実力を磨いている。「今、こうして好きな芝居をやらせてもらえるのが幸せです。大きな目標はないんですけど、何十年先も続けられるように、求められる人間でいたい」と話す。
「薪は二面性を超え、多面的なものを抱えたキャラクター。その複雑さ、繊細さを表現するのは難しい。でも彼の人生、役に向き合う時間が一番楽しい。この時間はきっと財産になると思う」。今回の難役は飛躍のきっかけになりそうだ。
Q.原作は漫画です。好きな漫画を教えてください。
A.「BLEACH」です。小学生の頃に好きになって、なんておしゃれな漫画なんだろうと衝撃を受けました。それなのに熱い。
Q.リラックス方法は。
A.疲れた時に好きなバスソルトを入れて、お風呂に入ることです。
(文・読売新聞文化部 川床弥生/写真・田中秀敏)
プロフィル板垣 李光人(いたがき・りひと)2002年1月28日生まれ。山梨県出身。日本テレビ系「カラフラブル〜ジェンダーレス男子に愛されています。」、フジテレビ系「silent」、NHK大河ドラマ「青天を衝け」「どうする家康」など多くの作品に出演。