年金を月21万円もらえる人は現役時代にどのぐらいの収入がある人ですか?

2024年2月10日(土)20時30分 All About

年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人も……。今回は、年金を月21万円もらえる人の現役時代の収入について、年金初心者の方の疑問に回答します。

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老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に回答します。
今回は、年金を月21万円もらえる人の現役時代の収入についてです。

Q:年金を月21万円もらえる人は、現役時代にどのぐらいの収入がある人ですか?

「年金を月21万円もらえる人は現役時代にどのぐらいの収入がある人ですか?」(20代)

A:年収の目安は、747万5300円(月額およそ62万2942円)です

毎月21万円の年金を受け取れる会社員の現役時代の年収について計算してみます。前提条件は、平成15年4月以後に40年間厚生年金に加入、ボーナスの支給はなく、40年間の年収は一定とします。
平成15年4月以後の厚生年金額は、平均標準報酬額×5.769/1000×平成15年4月以後の加入月数(※)で計算します。
※従前額保障での計算方法。スライド率等については省略。乗率は昭和21年4月2日生まれ以降の人の新乗率を使用
老齢基礎年金は、令和5年度で満額の月額約6万6250円を受給できると仮定します。
この条件で考えると、将来、毎月21万円の年金を受け取るためには、老齢厚生年金は月額14万3750円(21万円−6万6250円)受け取る必要があります。
老齢厚生年金を月14万3750円(年額172万5000円)受け取るための年収を計算すると、年収の目安は747万5300円(月額およそ62万2942円)です。
●計算式
平均標準報酬額×5.769/1000×480カ月(加入期間)=172万5000円(年間の厚生年金受給額)
平均標準報酬額=172万5000円/(5.769/1000×480)≒62万2942円
平均標準報酬月額を年収に換算します。
62万2942円×12カ月≒747万5300円(年収)
また、老齢厚生年金は、要件を満たす配偶者がいると配偶者が65歳になるまで配偶者加給年金額が上乗せされます。令和5年度の配偶者加給年金額は、39万7500円(昭和18年4月2日以後生まれの人、特別加算額を含む)です。覚えておきましょう。
監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)
都市銀行や保険会社、保険代理店での業務経験を通じて、CFP、証券外務員の資格を取得。相談業務やマネーセミナーの講師、資格本の編集等に従事。日本FP協会の埼玉支部においてFP活動を行っている。
(文:All About 編集部)

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