英検、新設「準2級プラス」合格基準スコア決定
2024年2月13日(火)14時15分 リセマム
実用英語技能検定(英検)はこれまで、高校1年生で準2級、高校卒業時に2級の取得を目標としたレベル設定をしてきた。確実にCEFRの「Independent User」に近づきつつあることを証明し、学習者の意欲や自信を高めることや、準2級と2級のギャップを埋めることで、学習者に身近な目標を提供するため、準2級と2級の間に新たな級「準2級プラス」を導入。英検(従来型)/英検S-CBTともに2025年度からの開始を目指している。なお、1級から5級の既存の英検級のレベルおよび名称に変更はない。
準2級プラスでは、学習者が準2級合格後から2級に向けた取組みが適切であることを確認し、さらに自分の英語力が2級合格に近づいていることを実感し、結果としてモチベーションが高まり学習が継続されるラインを導き出し、合格基準スコアする。
一次試験はリーディング・リスニング・ライティングの3技能(4級以下はリーディングとリスニングの2技能)の各技能別スコアの合算で合否を判定し、合格基準スコアは1402。二次試験はスピーキングのスコアのみで判定し、合格基準スコアは427。準2級プラス合格基準スコア(英検CSEスコア)は一次と二次を合計した1829となる。
また、受験級によってCEFRレベルを算出するための英検CSEスコアの範囲(CEFR算出範囲)を定めている。この範囲を下回った場合は、CEFRレベルが表示されない。範囲内の場合は、そのスコアに応じたCEFRレベルを表示。この範囲を上回った場合は、その級で算出できるCEFRレベルの上限が表示される。準2級プラスのCEFR算出範囲は、「A2」〜「A1」(スコア1949〜1550)となっている。
準2級プラスの4技能総合CEFRの判定例として、4技能総合スコアが1950〜2500の場合はCEFRレベル(上限)として「A2」が表示される。4技能総合スコアが1700〜1949の場合はCEFRレベルとして「A2」を、4技能総合スコアが1550〜1699の場合はCEFRレベルとして「A1」を表示する。4技能総合スコアが0〜1549の場合はCEFR算出範囲を下回っているため、CEFRレベルは表示されない。
日本英語検定協会のWebサイトでは、一次・二次試験のサンプル問題をダウンロードできる。そのほか、審査基準・目標Can-doを掲載している。なお、準2級プラスを新設することによる既存級の出題範囲、出題形式などに変更はない。準2級プラスの試験時間(一次試験、二次試験)は、筆記85分、リスニング約25分、二次試験約7分。受験料については、詳細が決まり次第、公開するという。