子どもの良い姿勢に関心ある保護者は93%、7割が対策できず
2020年2月14日(金)17時15分 リセマム
「子どもの姿勢の実態とランドセルに関する調査」は、2019年3月29日〜11月17日の間にセイバンの直営店またはセイバン公式オンラインストアでランドセルを購入した人を対象に実施したもの。サンプル数は3,000。調査期間は2019年11月29日〜12月4日。
「子どもが良い姿勢を維持することに関心がある」保護者は93%。姿勢は良いほうがいいと考える保護者が多かったが、68%が子どもの姿勢悪化に対して「対策をしていない」と回答した。「対策をしている」は32%。具体的には「定期的な注意」57%がもっとも多く、整体院に通う、定期的な運動をするなど、具体的な対策を行っている人は少なかった。
子どもの姿勢について、18%が「悪い〜やや悪い」と回答。子どもの生活習慣、発育について気になることでも、「姿勢が悪い」は5番目に多かった。
セイバンによると、ランドセルが体にフィットしていない状況でランドセルを背負い続けると姿勢悪化にも影響するという。これを知っているかを聞いたところ、「知っている」29%、「知らない」71%と、知らない保護者のほうが多かった。「もう一度ランドセルを購入する機会があれば、姿勢良く背負えるランドセルへの関心があるか」という質問には、「とても関心がある〜少し関心がある」88%と多くの保護者が関心を持っていた。
東京大学大学院の深代千之教授は近年の子どもの姿勢について、「学童期の姿勢は、将来の健康づくりのために非常に重要であり、毎日使うランドセルの選択、そして背負い方は十分に意識する必要がある」とコメント。さらに、「近年の子どもたちは昔に比べると、運動不足や偏った過度な運動により、姿勢が良くない子どもが多くなっている」「悪い姿勢を放置すると、学習力や運動能力が低下する可能性がある。また、高齢になって腰痛などが生じる、といった健康の維持にも影響する」などと指摘している。