荻原博子 実は私も被害を…SNS上に出回る有名人の名前と写真を勝手に使った<詐欺広告>に要注意!

2024年2月16日(金)12時30分 婦人公論.jp

経済ジャーナリストの荻原博子さんが、お金に関するお得な情報をわかりやすく解説する新連載「トクする!荻原博子のマネーNEWS」。今回は「ネット詐欺に気をつけて!」です(イラスト:さかがわ成美)

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ネット詐欺に気をつけて!


新しい年は良い年になってほしいですが、残念ながら世界経済の減速は続きそうです。

そんななかで横行しそうなのが、詐欺です。特にネット詐欺にはご用心。有名人などの名前と写真を勝手に使った詐欺広告が、すでにSNS上で出回っています。

実は私も、被害に遭っていました。フェイスブックなどで写真を無断使用され、私が投資を勧めるありえないニセ広告が出ています。

私は投資など勧めないし、むしろ『投資なんか、おやめなさい』という本まで出していて、「投資より、借金返済や貯金をしたほうがいい」と言い続けています。そんな私が、顔写真つきで投資を勧めるなんてありえない!

知り合いの弁護士に相談して目についたものは削除してもらっていますが、次から次へと新しいアドレスで出てくるので、削除しきれずほとほと困っています。

そもそも私は、フェイスブックもLINEも、SNSといわれるものはまったくやっていません。なぜなら、こうしたところから個人情報が漏れるのが怖いからです。

私の身に起きたことを詳しく知りたい方は、ネット放送局のデモクラシータイムス「荻原博子のこんなことが」をご覧ください。

私以外にも、森永卓郎さん、堀江貴文さんなども投資セミナーの主催者に仕立て上げられています。広告をクリックすると勝手にLINEに誘導され、本人を装ったアカウントが「一対一で指導します」などとニセの投資を勧める悪質詐欺です。


(イラスト=さかがわ成美)

ネットの「儲け話」のほとんどは詐欺


では、どうすればこうした詐欺を防げるのでしょうか。そもそも、ネットの「儲け話」のほとんどは詐欺。本当なら、人に教えず自分で儲けるはず。

怪しいメールが来たら、「儲け話」に飛びつかず、消費生活センターに通報しましょう。電話番号は188(消費者ホットライン)です。

LINEの「IDによる友だち追加を許可」という設定をオフにしておくのも効果的。こちらのIDを探されないので、スパムを防げます。

知らない人からLINEグループに招待されたら、すぐ削除する。LINEの利用規約では、無差別に友だちまたはグループトークに追加する行為を禁止しています。怪しいと思ったら、応答せずに通報しましょう。

詐欺の手口は年々巧妙になり、そのうち、生成AIが投資を呼びかける画像なども出てくるかもしれません。けれど、ほとんどは詐欺ということを、くれぐれもお忘れなく!

婦人公論.jp

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