島津の家紋が入口でお出迎え! 渋すぎるスターバックスが鹿児島にあった

2020年2月22日(土)20時0分 Jタウンネット

世界的に有名なコーヒーチェーン「スターバックス」。都会的で洗練されたイメージがあるが、鹿児島には少し変わった店舗があるのをご存じだろうか。


それがこちらだ。


パっと見ただけではスタバと分からないレトロモダンな外観。入り口には旧薩摩藩主・島津家の家紋が付いており、洒落たデザインの中に風格を漂わせる。


ここは鹿児島市内にある「スターバックス コーヒー 鹿児島仙巌園店」。建物は国の有形文化財に登録されている「旧芹ヶ野島津家金山鉱業事業所」を使用しているとのことだ。


あるユーザーがこの店舗を2月10日にツイッターで紹介したところ、


「これスタバなんですか?!スターバックスさんのお宅でしょ」
「え、めっちゃかっこいい 行きたいです」
「渋いですね!」



といった声が寄せられ、注目を集めている。


鹿児島の店長たちが選んだ店舗


鹿児島市のサイトによれば、旧芹ケ野島津家金山鉱業事業所は1904年(明治37年)にいちき串木野市に建設された。23年に鹿児島市に移築され、その後も本社屋として使用されていたが、新社屋の建設に伴い86年に現在地に移築。99年に国の有形文化財に登録された。


現在地に移築された後は「磯珈琲館」などとして使用されていたが、2017年3月にスターバックス鹿児島仙巌園店として開業。現在に至る。


建物は洋風木造建築で、2階にベランダが設けられている。正面右手の1階部分と、玄関の屋根が丸みを帯びたムクリ屋根となっているのが特徴的だ。


Jタウンネットは20年2月21日、スターバックスの広報担当に詳しい話を聞いた。


スターバックスの有形文化財への出店は国内で3例目。なぜ旧芹ケ野島津家金山鉱業事業所を店舗に選んだのだろうか。


広報担当者によれば、鹿児島仙巌園店がオープンする前、スターバックスは鹿児島市内に4店舗あった。次の出店にあたり、通常ならば社内の店舗開発担当が出店場所を探すところだが、鹿児島県の店舗を担当する店長たちが自ら探し会社に提案。桜島、錦紅湾、鶴丸城などいくつか候補があった中で、仙巌園近くにあるこの場所を選んだ。


理由としては、景色がよく桜島も見えるこの場所で、鹿児島ならではの特別な体験ができると考えたとのこと。基本的な外装は手を加えず、補修などで少し手を加えている程度だという。


中には薩摩切子からアイデアを得た照明を設置。スターバックスシアトル1号店を描いた作品や写真パネルを展示し、いつものスターバックスとは違った雰囲気を楽しめる。


広報担当者はツイッターで注目を集めていることについて、


「皆様に話題にしていただけること非常にうれしく思っています。この店舗は鹿児島ならではの場所で、桜島、錦江湾が目の前に広がり、洋館の歴史ある空間の中で鹿児島の魅力を感じていただける店舗と思います。お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りいただければ嬉しいです」



としている。

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