登校前の子どもに無償で朝ごはん 広島県内に3か所設置予定

2018年2月26日(月)7時26分 Jタウンネット

[Jステーション−広島ホームテレビ]2018年2月13日放送の広島HOMEテレビ「Jステーション」で、広島県の新しい取り組みが紹介されました。


朝ごはんが学力救う?


広島県の新年度予算案は、補正予算を含み去年より131億円増えています。


なかでも知事肝いりの事業が、「子どもの貧困対策」ということで、ちょっと珍しい事業もあるようです。


家庭環境から、食事がとれない子どもたちに無料で手料理をふるまいつづけている「ばっちゃん」こと、中区にある「基町(もとまち)の家」の中本忠子さんは、「普通にご飯食べさせて、ごく普通に話を聞いて、ただそれだけ」とはいいます。


活動を続ける理由は、「お腹が空いたら悪さをする」からだそうです。その活動にも似た、全国的にも珍しい「朝ごはんモデル推進事業」がこのたび広島県で始まることになりました。


「勉強に対する集中力も含めて(朝食は)重要な食事だと、食育上の認識もされているが、手をつけられていない」と湯崎英彦知事。この事業のために4000万円の予算が立てられました。事業内容は、登校前の子どもたちに朝食を無償提供する場を、県内3か所、モデル的に設置するというもの。


今年度県が実施した、子どもの生活実態調査では、およそ4分の1が生活貧困層という結果があきらかになりました。成績と朝ごはんが関係しているという結果もあります。この事業で、学習意欲があがることを期待しているといいます。


妊娠から子育てまでの支援サービス「ネウボラ」も拡充


子どもに関する事業は、ほかにもあります。グローバルリーダーを育成する中高一貫校、県立広島叡智学園。1年後の開校を控え、こちらは32億9000万円を計上。


去年から始まった、妊娠から子育てまでの一括支援サービスをおこなう「ネウボラ」。こちらも新たに三次市、府中町、北広島町に設置する予定です。


湯崎知事は、「AIの発達スピードが速くなってきていて、中小企業はスピード感を持って展開していくことが大変」といわれていました。


県では働き方改革をすすめていく上で課題となる、人材確保に向けた企業の取り組みを支援し、AIやloTなどを活用しやすいようなシステム作りなどに約3億4900万円を織り込みます。


さらに、東京オリンピックの事前合宿で受け入れるメキシコチームの対応や通訳の確保などに約4560万円。


福山市鞆町の山側トンネル建設の調査費用など、鞆地区振興推進費として約8億5000万円など。県はこの予算案を、2月16日開会の県議会に提出する予定です。


新たな取り組みが議会でどう取り上げられるのか、今後の動向に注目していきたいですね。(ライター・石田こよみ)

Jタウンネット

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