ご褒美スイーツで幸福度アップ! 菓子メーカー「モンテール」、スイーツと「幸せ」の関係を科学的に分析
2025年2月26日(水)10時18分 マイナビニュース
創業70周年を迎えた老舗洋菓子メーカー「モンテール」は2月19日、スイーツが人々の幸福感に与える影響を分析する大規模調査『スーパー・コンビニ スイーツ白書2025』を発表。発表会では調査データを説明や、さらに立命館大学の和田有史教授を招き、科学的視点で「スイーツと幸福度」の関係性について解説した。
○■人気スイーツ1位は18年連続「シュークリーム」
モンテールは2007年から毎年、スーパーやコンビニで販売されているスイーツに関する調査を実施している。今年は創業70周年を記念し、「スイーツと幸福感」に関するデータも加えた『スーパー・コンビニ スイーツ白書2025』をまとめた。
調査によると、2024年にスーパーやコンビニで購入されたスイーツのランキング1位は「シュークリーム」。2位の「プリン」とともに、18年連続でトップ2を維持している。一方、昨年4位だった「ロールケーキ」は「エクレア」と順位が逆転し、今年は3位に浮上。5位の「ワッフル」も昨年よりランクを上げた。
また、人気のフレーバーは昨年と変わらず、1位「バニラ」、2位「ミルク」、3位「チョコ」。さらに、「キャラメル」や「いちご」が昨年より順位を上げ、定番フレーバーの根強い人気がうかがえる結果となった。
○■スイーツは週3.5回が理想! しかし、実際は……
スイーツを食べる頻度についての調査では、「スイーツを食べることで幸せを感じる」と答えた人が約9割(88.3%)にのぼった。その理由として、「甘いものが好きだから」「特別感やご褒美感を味わえるから」「ストレスが解消されるから」が上位を占めた。
理想的なスイーツの摂取頻度は週3.5回とされているが、実際の平均は2.5回。希望する回数でスイーツを食べられている人は約半数いるものの、31%の人が「週2回以上スイーツを食べるのを我慢している」と答えている。そんな中、51.9%の人が「自分へのご褒美」としてスイーツを食べていることが分かった。
さらに、スイーツを食べるときの幸福度をより上げるための「幸せスコア」を調査。「スイーツに合うドリンクを用意する」「時間をかけてゆっくり食べる」などがトップ3位に入る一方で、「写真や動画を撮る」は低いスコアとなった。記録に残すより、その瞬間をじっくり味わうことのほうが幸せへの貢献度は高いようだ。
また、スーパー・コンビニスイーツに使う平均金額は219円。過去最高値を記録した昨年の225円から6円下がった。10〜60代までの年代別の平均金額を見ると、最も高いのは30代の241円で、昨年より15円増加している。続いて、2位は10代の230円、3位は20代の228円と、若い世代ほどスイーツに使う金額が高い傾向にある。
○■甘いものが心を整える? スイーツと幸福感の関係
立命館大学の和田有史教授は、スイーツがもたらす幸福感について、医学・心理学の観点から解説した。「人間や動物は生まれつき甘味を快適で魅力的なものと感じるようになっている。適度な甘味の摂取は、心理的な安定やポジティブな感情の維持に貢献する」と説明する。
また、調査では「スイーツを食べると活力が高まる一方で、過度な興奮は抑えられ、リラックス状態に移行する」という結果も明らかに。和田教授は「甘味は単なる嗜好品ではなく、持続的な幸福感を育む要素にもなり得る」と強調した。
この調査結果から、スイーツは単なる食べ物ではなく、私たちの気持ちを前向きにし、日々の生活に潤いを与える存在であることがわかる。忙しい日々の中でも、ちょっとした甘いひとときを楽しむことで、より豊かなライフスタイルを実現できる。
橋本 岬 2014年に法政大学大学院を中退後、女性ファッション誌の編集者を経てフリーランスに。得意ジャンルは、IT、スタートアップ、エンタメ、女性の働き方。2022年4月から2023年2月までカナダに語学留学。 この著者の記事一覧はこちら