缶詰博士の珍缶・美味缶・納得缶 第299回 ツナとそばを混ぜただけの手抜き料理をちゃんとおいしくする3つの工夫

2024年3月1日(金)13時4分 マイナビニュース

缶詰を使ったアレンジ料理を毎日食べているという缶詰博士の黒川氏。アレンジのコツを聞いてみると「野菜と合わせること。好きな調味料で味変すること」だと言います。
「でも料理が面倒に思える日だってあります。そんなときはかなり手を抜いた"やっつけ料理"を作ってますよ」
へえ、意外ですね。どんなやっつけ料理なのか教えてください。
→これまでのお話はこちら
○買わずに作る
何となく料理をする気が起こらない日がある。といっても絶対にやりたくないわけじゃなくて、ごはんを炊いたり、乾麺をゆでたりするくらいならやってもいいという、中途半端な気分の日である。
先日の昼がそんな気分で、そばが食べたいけど、具を用意するのが面倒だった。そこで思いついたのが「ツナそば」だ。そばにツナを混ぜるだけという"やっつけ料理"である。
○きっとおいしくしてくれる
乾麺(この日は新潟のへぎそば)をゆで、湯を切ったところにそばつゆをかけて味付けした。
そこでふと思いついき、さらにラー油もかけた。そばつゆの甘じょっぱい味に、ピリ辛&ゴマ油の香りはきっと合うだろうと思ったのだ。
この思いつきが、後に思わぬ効果を上げることになる。
○ツナはノンオイルタイプ
そばつゆとラー油をまんべんなくまぶしたそばの上に、ツナを1/2缶分乗せた。
この日使ったのはホテイフーズの「無添加ツナ」で、油や調味料が使われていない、いわゆるノンオイルタイプのツナ缶だ。原料はキハダマグロと塩だけである。
そばにはラー油がまぶしてあるので、それ以上の油は不要だと思ってチョイスしたのだが、それが後に思わぬ効果を上げることになる。
○思いつきを振り返る
かくのごとし。ツナとそばを混ぜて食べようと思った矢先に、また思いついて、海苔を千切って振りかけた。それでトッピング欲はじゅうぶん満たされた。この状態で食べてみたら、思いがけずちゃんとおいしかった。
今回の思いつきを振り返ると……。
1.ゴマ油はもともと缶詰との相性がいい油だ。とくに魚の缶詰の場合、魚特有の匂いをマスキングしてフレッシュな風味を与えてくれる。
2.ノンオイルタイプのツナ缶は、あとで自分好みの油を足せる利点がある。今回のようにゴマ油を足してもいいし、オリーブ油を足して洋風にしてもいい。
3.海苔を加えると、味が良くなるのはもちろんのこと、見栄えも良くなる。このままそば屋で出てきても違和感がなさそうである。
ほかには、ネギを刻んで乗せるとか、炒りごまを振りかけるとか、やればおいしくなりそうな工夫はたくさんあるけど、そこまでやる気はなかった。
缶詰情報
ホテイフーズ/無添加ツナ 70g 238円
全国の小売店、コンビニ、ECサイトなどで入手可
缶詰博士 かんづめはかせ 昭和41年福島県生まれ。公益社団法人・日本缶詰協会認定の「缶詰博士」。世界50カ国以上・数千缶を食している世界一の缶詰通。ひとりでも多くの人に缶詰の魅力を伝えたいと精力的に取材・執筆を行っている。テレビやラジオなどメディア出演多数。著書に「旬缶クッキング」(ビーナイス/春風亭昇太氏共著)、「缶詰博士が選ぶ!『レジェンド缶詰』究極の逸品36」(講談社+α新書)、「安い!早い!だけどとてつもなく旨い!缶たん料理100」(講談社)など多数。初のエッセイ本「缶詰だよ人生は」(本の泉社刊)も絶賛発売中!公式ブログ「缶詰blog」とFacebookファンページも公開中。 この著者の記事一覧はこちら

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