沖縄なのに「いちご狩り」 宜野座村での新たな試み

2018年3月6日(火)11時0分 Jタウンネット

沖縄県の食べ物、というとゴーヤ、シークァーサーなどを思い浮かべる人は少なくないだろう。


しかし、沖縄県の「いちご」と言われると、あまりイメージが無いのが実情だ。そんななか、沖縄県国頭郡の宜野座(ぎのざ)村ではいちご狩りを催すなど、いちごの栽培に力を入れている。


2003年から栽培をスタート いちご狩りは好評


宜野座村役場の産業振興課の担当者は、2018年3月5日のJタウンネット編集部の取材に対し、


「いちごの栽培を始めたのは2003年からです。宜野座の農業後継者等育成センターでの話し合いの中で、沖縄に今ないものを作ってみようという趣旨でいちごの生育を行うことにしました」

という。当時としては沖縄県でも独特の取り組みだったというが、「ここ数年で糸満市なども同様の取り組みを行ったり、沖縄県でのいちご栽培の取り組みは広がりを見せています」と語っている。


生育における課題を聞くと、


「ふつう、いちごはある程度涼しい地域で育つものですが、沖縄は年中暑い地域ということもあり、いちごの栽培には課題がありました」

という。品種などは変えず、むしろいちごが生育しやすい環境を整えることで、栽培を可能にしたという。宜野座村の各所でいちご狩りをすることができ、「毎年数多くの方に来場してもらい、好評です」と自信を見せた。


今後については、


「まだまだ農家数が少ないので、まずはいちごを栽培する農家の数を増やすこと、そのうえでいちごの出荷数を増やしていけたらと思います。また、これは農家の方々と相談してからにはなりますが、ゆくゆくは本土に対して出荷していけたらと思います」

と見通しを語った。


ネット上では、「美味そう」「沖縄でいちご狩りもありかもしれませんね」という声や、県内での生産の活発化でいちごの価格が安くなることを期待する声も見られた。

Jタウンネット

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