「料理準備」にかかる時間は、1年で何日? 一生で何年?

2024年3月7日(木)11時25分 マイナビニュース

Antwayは、家事の中でも負担の大きい「料理」に関する実態調査結果を3月4日に発表した。同調査は、「ほぼ毎日」料理をしている全国20歳〜69歳男女400名を対象に、2024年1月インターネットを用いて行われた。
女性の社会進出が進んだことにともない、共働き世帯も増加傾向が続いている。共働き世帯は1980年614万世帯から2022年1,262万世帯となり、一方で専業主婦世帯は1980年1,114万世帯から2022年539万世帯まで減少した。この40年間で共働き世帯と専業主婦世帯の数は逆転し、今では夫婦世帯の7割を共働き世帯が占めている。
共働き世帯が増加している一方、家事負担は依然として女性に偏っています。妻と夫の家事分担の割合を見ると、妻が81%で、夫が19%となっています。2010年には「イクメン」が新語・流行語となりましたが、この10年で夫婦の家事分担に大きな変化は見られません。
料理の頻度は「ほぼ毎日」が36%、「週に4日〜6日」が13%で、約半数が週に4日以上料理をしていることが分かった。しかし男女別で見ると、「ほぼ毎日」と回答した人が男性では17%に対し、女性は54%と、男女間で3倍以上の開きがある。
また、負担に感じる家事として、「料理」と回答した人は52%と、過半数の人が料理を負担に感じていることが分かった。
料理の準備には、献立づくりや買い物、下ごしらえ、調理、後片付けなど様々な工程がある。それら食事の支度にかかっている時間を聞いたところ、1日あたり合計2時間8分という結果になった。その内訳を見ると、料理51分、買い物38分、後片付け24分、献立を考える14分となっている。食事の支度にかかる時間は、年間で32日と13時間15分(4万6千875時間)、一生で5年と9ヶ月以上という計算になる。
1日のうち、自分のために使える自由時間について、専業主婦(夫)世帯と共働き世帯を比べると、2時間未満(「1時間未満」と「1時間〜2時間未満」の合計)と回答した人は専業主婦(夫)世帯で28%に対し、共働き世帯は49%となった。逆に4時間以上あると回答した人は専業主婦(夫)世帯が37%に対し、共働き世帯は10%となった。専業主婦(夫)世帯に比べ、共働き世帯が仕事と家事育児の両立により自分の時間がない様子がうかがえる。
女性に家事・育児等が集中していることが、職業生活において女性の活躍が進まない要因の一つだと思うかという質問においては、84%の人がそう思う(「そう思う」と「どちらかといえばそう思う」の合計)と回答した。少子高齢化により生産年齢人口の減少が社会問題となる中、仕事と家事育児の両立支援が大きな課題となっている。

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