新鮮なブロッコリー、右か左どっち? JAが教える『正解』は…
2025年3月13日(木)19時19分 grape

花束のような形がかわいいブロッコリーは、食卓でも人気の野菜の1つです。
クセがあまりないので、サラダや炒め物など、いろいろな料理に使っている人は多いでしょう。
そんなブロッコリーについてクイズです!
次のうち、選んだほうがいいブロッコリーはどれでしょうか。
A.蕾が硬く締まっているもの。
B.切り口に『す』が入っているもの。
C.外葉がしんなりしているもの。
答えは分かりましたか。
本記事では、クイズの正解と合わせて、買い物の時に役立つブロッコリーを選ぶポイントを紹介します!
おすすめのブロッコリーの選び方
JAのウェブサイトによると、ブロッコリーの選び方として以下のように紹介されています。
ブロッコリーの選び方
蕾が、こんもりしていて硬く締まり、緑色が濃いものを選びましょう。冬場の紫がかったものは寒さに当たって甘みが増しています。
茎は、つやがあり、傷や変色がなく、みずみずしいものが良く、切り口もみずみずしく、「す」の入っていないものがオススメです。
外葉の、しおれていないものが新鮮です。
JAグループ ーより引用
選択肢『B』と『C』はこれらの逆のため間違いで、『A』が正解です。
以下の2つは筆者が購入したブロッコリーで、左が新鮮なもの、右がイマイチなもの。

左が新鮮なブロッコリー、右がイマイチなブロッコリー
左のほうは蕾がこんもりとしており、硬く締まっていて緑色が濃く、茎にはつやがあります。

外葉はピンと張っていて、新鮮なブロッコリーの特徴が見られますね。

一方、右のブロッコリーの切り口には、『す』という空洞が入っています。

左が新鮮なブロッコリー、右がイマイチなブロッコリー
蕾は緑色が淡く、茎には黄色っぽい変色も見られますね。

ブロッコリーの『す』について、JA全農長野のウェブサイトでは、以下のように説明されています。
生育後半に雨が多かったりすると、ブロッコリーが急激に成長することがあります。その過程で空洞ができることがあります。問題ございませんので、安心してお召し上がり下さい。
JA全農長野 ーより引用

イマイチなブロッコリーの断面
『す』が入っていても問題なく食べられるのですね。
もし右のようなブロッコリーを手に取る機会があっても、おいしく調理しましょう。
ブロッコリーはどんな栄養素がある?
文部科学省の『食品成分データベース』によると、生のブロッコリー100gあたりには、以下のような栄養素などが含まれています。
エネルギー:37kcal
βカロテン:900㎍
葉酸:220㎍
ビタミンC:140mg
食物繊維:5.1g
ブロッコリーはβカロテンを多く含む緑黄色野菜です。βカロテンは身体の中でビタミンAに変換され、皮膚や粘膜、目の健康を保ちます。
また、ビタミンの一種である葉酸が多く含まれているのも特徴で、葉酸は胎児の健全な発育のために重要なもの。また、正常な赤血球を作るのに働いて貧血の予防に役立つなど、人間の身体にとって大切な栄養素です。
さらに、鉄の吸収を助けるビタミンCと、便秘予防に欠かせない食物繊維も多く含まれています。
いろいろな料理に使えておいしくて、しかも栄養たっぷりのブロッコリーはとても魅力的な野菜ですね!
ブロッコリーのおすすめレシピ
調理方法や食べ方をひと工夫すると、ブロッコリーの栄養素をムダなく摂取できたり、吸収率をアップできたりします。
筆者のおすすめは電子レンジで加熱して、マヨネーズディップをつける食べ方です。
※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。
電子レンジ調理ならお湯を沸かす手間が要らず、水に溶けやすいビタミンCなどの栄養素の損失も少なく済みます。
油を含むマヨネーズと一緒に食べれば、油脂に溶けやすいβカロテンの吸収率もアップしますよ。
ぜひ本記事で紹介したポイントを意識しながら、おいしいブロッコリーを選んで作ってみてはいかがですか。
筆者のブログやInstagramでは、ほかにも食にまつわる情報を発信しているので、気になった人は覗いてみてくださいね!
ブログ:食育ノススメ
Instagram:akiyo_koizumi
[文・構成/grape編集部]

フリーランスの管理栄養士、料理研究家。
レシピ開発や記事執筆、撮影の調理、フードスタイリングなど、食や栄養に関するさまざまな業務をおこなう。
健康的でおいしい料理や献立、手軽に栄養摂取できる工夫などを発信している。
出典 JAグループ/全国農業協同組合連合会 長野県本部/文部科学省 食品成分データベース/akiyo_koizumi