広島カープの歴史をつないだ「鉛筆」 球団史上初のグッズが、資金難のチームを救った

2019年3月16日(土)21時0分 Jタウンネット

[みみよりライブ 5up−広島ホームテレビ]2018年3月6日放送「きょうのイドバタッ!」のコーナーで、1951年に誕生した「第一号」のカープグッズを紹介していました。


「カープ鉛筆」が描いたもの


毎年販売されているカープ応援グッズ。工夫を凝らしたアイテムが販売され、話題になっています。


カープグッズ第一号は、1951年球団創設2年目のオフに誕生しました。第一号はファンのために作られたものではなく、選手たちのために作られたということです。


このとき、身売りの話も飛び出すほど、カープ球団は資金難に陥っていました。選手たちは球団存続のために広島市本通りで露店を出して、鉛筆を販売したということです。


そう、カープグッズの「第一号」はこのカープ鉛筆だったのです。戦後復興の半ば、アンパン1個が10円だった時代に、鉛筆を1ダース60円で販売しました。それでも鉛筆は飛ぶように売れたといいます。


資金難のカープを救うべく、鉛筆の需要がある小学校や新聞社などが大量購入し、市民もたくさん鉛筆を購入。鉛筆には選手のサインが記されていました。貴重な現物は、創業80周年を誇る木村兄弟洋服店に保存されています。


鉛筆に託した市民の思い。その恩を選手たちはプレーで返してきました。このグッズがあったからこそ、今のカープがあるのです。


グッズ第一号の鉛筆が描いたのは、ファンと選手の未来でした。


球団の存続のため、樽募金が行われたという話は知っていましたが、球団創立2年目に選手たちが鉛筆を露店販売したのは初耳です。


選手たちが率先して活動していたんですね。今年も頑張ってほしいです。(ライター:tama35)

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