日本のクレカが使えない場所が実はある!? キャッシュレスが普及する韓国の要注意スポットとは

2025年3月28日(金)20時30分 All About

キャッシュレス決済が普及する韓国で、クレジットカードが使えないことはあるのだろうか。国内旅行感覚の気楽さは魅力だが、最新の現地事情はチェックしておきたいところ。

日本以上にキャッシュレスが進んでいる韓国では、買い物時に財布すら持ち歩かない韓国人もいる。年商2400万ウォン(約240万円)を超える店舗に対しては国がクレジットカードの取り扱いを義務化していることも大きい。では手持ちの現金ゼロで韓国旅行は問題ないのだろうか。

日本のクレカが使えない場所が実はある!?

日本から持参したクレジットカードは、韓国国内でほぼ利用できる。
クレジットカードが利用できないケースは、市場や屋台の少額支払いで現金しか使えないとか、カード番号の悪用や盗難カードの不正利用を検知するシステムが作動するケース程度だ。
現地で急に現金が必要になった場合は、都市部ではキャッシングできるATMも多いので問題ない。地方ではATMがあってもキャッシングできないケースもあるので注意したい。
筆者は2025年1月、北朝鮮が見渡せると話題のスターバックスがオープンした金浦市の「愛妓峰公園」で入場料を支払おうとしたところ、韓国国内発行のカードのみ対応で現金も不可。そんな中、外国人旅行者専用のプリペイドカード「WOWPASS」が対応しており、公園に向かう前に専用端末でWOWPASSを作って利用分の現金をチャージしたら現地で無事に支払うことができた。
韓国の地方都市や、外国人がほぼ行かないような観光スポットなどへ行く際、日本を含む海外発行のクレジットカードが利用できないことがある。これも覚えておきたい。

「T-money」のチャージは要注意

地下鉄・バスでの移動やショッピングに便利なICカード「T-moneyカード」は、韓国旅行に欠かせないアイテムの1つ。韓国全土の公共交通機関で利用でき、一部のコンビニエンスストアやカフェなどでの支払いも可能だ。
T-moneyカードは、地下鉄の駅にある券売機、コンビニエンスストアにある専用チャージ機で簡単に使えるが、チャージできるのは「現金」のみ。
T-moneyカードにチャージするためだけに韓国ウォンを両替したりキャッシングしたりして用意するのが不便と感じる人もいるだろうが、実はクレジットカードでチャージする方法もある。だが韓国国内発行のクレジットカードのみ対応と利用はまだ限定的なので、結局、現金をチャージしたほうが簡単といえる。
なお、海外や日本でも普及が進むクレジットカードを利用した公共交通機関のタッチ決済乗車は、韓国では利用できない。導入される気配も、今のところないようだ。

ソウル市内の移動には「気候同行カード」

ソウル市内を地下鉄やバスで1日に何度も利用するなら、気候同行カード(Climite Card)がおすすめ。だが、入手が難しい場合もある。
30日までチャージでき、1日券5000ウォン(約500円)、2日券8000ウォン(約800円)など。カードは地下鉄の駅事務所などで1枚3000ウォン(約300円)で手に入り、駅の券売機でチャージして利用できる。
お得なだけにカードの売り切れも多い。特に、ソウル駅や東大門駅、明洞駅など旅行者の利用が多い駅は要注意だ。
韓国は日本から近いだけに、何度も行き来して慣れてくると、国内旅行感覚でうっかり忘れやミスなどしてしまいかねない。韓国へ旅行する予定があれば、最新の現地事情はその都度チェックしたい。
この記事の筆者:シカマ アキ
大阪市出身。関西学院大学社会学部卒業後、読売新聞の記者として約7年、さまざまな取材活動に携わる。その後、国内外で雑誌やWebなど向けに取材、執筆、撮影。主なジャンルは、旅行、飛行機・空港、お土産、グルメなど。ニコンカレッジ講師をはじめ、空港や旅行会社などでのセミナーで講演活動も行う。
(文:シカマ アキ)

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