ざっくりとしたラフ→しっかり色を塗るだけで…… 「バケモン級にすごい」イラストに「何をどうしたらそうなる」【530万表示】
2025年4月5日(土)20時15分 ねとらぼ
ざっくりとしたラフ(ビフォー)
●色を厚塗りしていくだけで……?
話題を呼んだのは、絵師の「りんくじら」さんが公開した画像。「いつもこのレベルのラフからほぼ厚塗りだけで描き上げてるの褒めて欲しい」とコメントを添えて、「にじさんじ」所属のVtuber「渡会雲雀(わたらいひばり)」さんが片目をつぶって銃を撃つポーズを決める姿を描いたファンアートを投稿しました。
ラフ版は輪郭や陰影があいまいでかなりざっくりとしたイメージ。とはいえ、知っている人はこの時点で渡会さんだということが分かるぐらいのレベルですが、完成したイラストはというと……。
輪郭も陰影もはっきりし、まるでそこにいるかのように立体的な渡会さんが誕生! 色を厚塗りしていくだけで描き上げたとは思えない驚異のクオリティーにXでは「メイキング見てみたい……」という声まで上がりました。
●メイキングも公開
りんくじらさんは「希望が多かったので」とメイキング動画を公開。まずは白地に黒で人を象っていきます。その後、背景にマゼンタピンクの色を付けていきますが、りんくじらさんは「ラフをいったん明るい色にすると描きやすいです」と教えてくれています。
そしてここから色を塗り重ねていく作業です。髪の毛を描く前に顔のパーツを描き、服も大まかに彩っていきます。
続いて紫色の髪の毛もベタ塗りしていきます。この時点では髪の毛1本1本は感じられませんが、ここから濃い紫、黒い線などを重ねていき髪の毛らしくなっていきます。
ここからさらに水色やツヤ感を足して髪の毛を描き、Tシャツには白いシャツに黒いベルトを巻き付け、濃いピンクと黒のジャケットを描いていきます。ジャケットに付いている黒いチェーンも細部までしっかりと描かれています。
最後に手の部分に色を重ね、黒で縁取りをしスコープを描き、背景に「BANG」というマンガ文字を描いたら完成! 素晴らしいファンアートの出来上がりです。
●かかった時間は“9時間以上”
りんくじらさんは絵を描く時にレイヤー分けをしているか質問されると「パーツ移動は投げ縄で動かしてかけた部分を塗り足しています。今回レイヤーが違うのは後ろの文字と、一時的にピンクの後ろ髪です」とレイヤーを分けず1枚のレイヤーで前髪や顔パーツを描いていると回答。「基本レイヤー1枚で、小物など別に描きたいものは別で描いています。はみ出そうが潰れようが『まああとでどうにかすればいいか』の精神です」と説明しています。
また、絵を描く時間は基本10時間くらいだといい、今回の絵は“9時間43分”で仕上げたことも別ポストで明かしていました。
●「すごい」の声が殺到
このハイクオリティーなりんくじらさんのファンアートに、Xでは「ラフが俺の清書より上手い」「何をどうしたらそうなる」「こうやって私の常識をぶち壊してくれんだ、神絵師って」「錬金術だ……」「バケモン級にすごいし上手い」「これはもう神ですやん……。すごい.……」「ま、魔法使い……??」とすごいという声が殺到しています。
画像提供:りんくじら(So_un_So)さん