マンガ『源氏物語』8話【若紫】僧坊を覗く源氏が「引き取りたい…」と願った可愛らしい娘の正体とは?「世話役に私ではいかがでしょう。通う者がいても独り身と同じなのです」
2024年4月11日(木)12時30分 婦人公論.jp
『源氏物語(上)—マンガ日本の古典』より
大石静さんの脚本で紫式部(演:吉高由里子さん)の生涯を描く大河ドラマ『光る君へ』。紫式部といえば『源氏物語』の作者としてあまりにも有名です。空蝉、六条御息所、夕顔、藤壺、末摘花、朧月夜、若紫——。たぐいまれなる美貌と才能で人々を魅了し、女性と逢瀬を重ねる光源氏の物語を漫画家・長谷川法世さんは『源氏物語—マンガ日本の古典』にて描きました。今回はそこから「若紫」をご紹介。伝統描法を大胆に取り入れた平成版源氏物語絵巻をここに!
* * * * * * *
<前話よりつづく>
「若紫」の巻
【1】
体調の優れない源氏は
噂に高い聖のもとへ
【2】
北山に向かった
源氏の身には…
【3】
気になる僧坊が
小綺麗な坊に住まうのは?
【4】
見事な眺望をうらやむ源氏
風光明媚な明石には…
【5】
良清は好き者だから
女たちの声が聞こえて
【6】
そこには可愛らしい子が
心惹かれる人を見た
【7】
僧都の庵へ招かれ
こちらにはどなたが?
【8】
近頃病がちな妹の尼君
夕刻の娘に心惹かれたわけ
【9】
愛らしい娘は、なんと藤壺の姪!
世話役に私では
【10】
藤壺の姪である若紫を引き取りたい源氏なのでした…次回へつづく
※本稿は、『源氏物語(上)—マンガ日本の古典 (3)』(著:長谷川法世/中公文庫)の一部を再編集したものです。
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