悶絶必至! 五反田でインド系激辛カレーチャーハンを食べてきた

2022年4月12日(火)10時51分 食楽web


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 カレーは美味しい。チャーハンも美味しい。だからカレーとチャーハンが合体したら絶対に旨い! という前提のもと、都内でカレーチャーハンを食べられる店を探し歩く日々。

 そのほとんどが、チャーハンにカレーがかかった、ワンプレートの盛り付けが主流ですが、「カレーがスープみたいに別の器で出てくる店が不動前にあるよ〜」と聞き、向かったのは『インド・バングラディッシュ料理 モエナ モティ』。不動前の駅から徒歩約1分、五反田駅からも徒歩圏内にあるお店です。

 店の前について衝撃。『モエナ モティ』は、ビルの1階にあるんですが、並びに居酒屋、焼鳥の店があり、3店舗とも焼鳥を販売している。そしてそれぞれの店の前から焼鳥の煙がモクモク。すごいな不動前。


テーブル席とカウンター席があり、奥に長い店内。日本語ペラペラのスタッフがいるので言葉の心配なし(食楽web)

 席につき、早速お店の人に、カレーとチャーハンのメニューがあるって聞いたんですが、と尋ねてみると、「ああ〜これね!」と出してくれたのは写真入りの「激辛チキンキーマチャーハン」と書かれたメニュー。写真にはチャーハンらしきライスがドーンと写っているけれど、カレー本当についてくるの? しかも激辛。カレールーが? チャーハンが?

 一番人気メニューを聞くとバターチキンカレーやジャガイモのチーズカレーとのこと。やはりインド・パキスタン系のお店で人気No.1ってバターチキンなんだなぁ〜としみじみ。


メニュー。激辛だからなのかプリンターの都合なのか、オレンジ色が強い気がする。激辛のレベル、日本人? 現地の人? どっち?

 そしてメニューを見て気になる「激辛」の文字。辛さってどれくらいなんですかね?「辛さは甘口から100倍まで選べますよ〜」。と見せてくれたのは、メニューの中にある辛さ一覧表。甘口、0倍、5倍、10倍、最大は100倍だけれど「お客様の中にはもっと辛くして、って言われることもあるね」とにっこり。カレーの辛さの表ですが、「激辛チキンキーマチャーハン」も同様に辛さを選べるようです。

 ちなみに20倍、30倍は+50円、40、50倍は+100円と、20倍以上は追加料金が必要。5倍、10倍で注文する人が多いとのことです。今回は初めて食べるので、辛さのレベルはシェフにお任せ。激しくないといいなぁ〜と思いつつ、料理が出来上がるのを待ちます。

色は穏やかなのに、パンチのきいた「激辛チキンキーマチャーハン」!


「激辛チキンキーマチャーハン」825円。カレー付き。色は全然激辛に見えない。まさかあそこまで激しいとは

 目の前にやってきたのは、スパイスのいい香りが漂うチャーハン。ビリヤニでもなく、フライドライスって感じでもなく、ほんとチャーハン。半円形だし、炒り卵入っているし。ただ香りが中華や日本ではなくインド・パキスタン・スリランカとかの感じ。とっても美味しそうなフライドライスです。

 まず一口! やはりスパイシー。最初にお米の甘さがくるけれど、すぐにいろんなスパイスがやってきます。最初は行けそう、と思っていたけれど、2口、3口と食べ進めていくうちに辛さが口に蓄積されていく。1/4ぐらい食べたところで、もぉ口の中ビリッビリ。痛いぐらいの刺激。やはり激辛の名前は嘘じゃなかった〜!


お玉でカパっとお皿にチャーハンを乗せるのは中華と一緒。しっとり系チャーハン。そしてかなりホット&スパイシー!

 涙目になりつつ、ラッシーをごくごく飲みリセット。シェフに、辛さのレベルを聞くと5〜7辛とのこと。5〜7でこの辛さっ!? 50辛とか80辛頼んだらどうなっちゃうの? まだお皿には3/4のチャーハンが。食べ切れるのか自分?

「チャーハンにはフライドチキンを切ったものに、ネギ、長ネギ、トマト、スパイス、いろいろ入っていますね。お米は日本米ではなくチャーハン専用のインドの小さいお米を使っているんですよ」とシェフ。スパイスは、クミン、ジンジャー、ガーリック、シナモン、コリアンダー、コショウなどを使っているとのこと。おそらくですが、唐辛子とブラックペッパー効果で口の中が痺れまくっている気がします。


カレーをかけて味変? 辛さを緩和? 別々でもかけて味わっても良しということで。チキン同志なので相性良し

 そういえばルーの存在を忘れていた! ということで、もしかしたらまろやかになるかも、と思い、一緒に出てきたカレールーをチャーハンにかけます。そうそう、カレーチャーハンを探しにきたのに、カレールーとチャーハン、別々で味わって完食しちゃダメでしょ。

 カレールーはチキンカレーがベース。少しとろみがあります。かけて食べると、旨みが一段アップする感じ? でもチャーハンだけの時とはまた別の辛さが襲ってきます。すっごく美味しい。でもスパイスや辛味が一団となってやってくる。これまでに食べてきたカレーチャーハンの中で、辛さでは一番突き抜けている。チャーハンだけだとビシッとした辛さ、そしてカレーをかけると奥深い辛さに。半分を超えると、全身がぽかぽかしてくるというじか、うっすら汗が出てくる。スパイスってやっぱりすごい!


ゴハン、日本のお米に見えるけれど、実はインドのお米。もちもちで辛さと旨みをしっかり纏っている

 そもそも、カレーチャーハンを出すようになったきっかけは?「2〜3年前から考えていたメニューでね、みんなコロナで心配でいっぱいでしょ。生活が大変。みんな元気がない。でもチャーハンならみんな食べられる。そしてチャーハンとカレーだったらもっと元気になるでしょ」。なるほど。お客さんに元気になってもらいたいから、カレー&チャーハンなんですね。

「激辛チキンキーマチャーハン」はランチタイムにはよく注文が入るとのこと。もちろんテイクアウト可能です。ただ、辛いのがあまり得意じゃない人は、辛さのレベルは低めで注文するのをおすすめします。


「お客さんの気持ちをいつも考えています。食べて元気を出してくださいね」(インド出身のシェフ、シュクジャヒルさん)

 お腹はまだ満腹じゃない。しかし口の中がビリビリに痺れて、次の一口になかなかいけない。そして汗もびっしり。しかし、残り5〜6口分のチャーハン、なかなか食べ進められない〜。オーナーもシェフもニコニコしながら「頑張って〜」って声をかけてくれるのがちょっと恥ずかしい。いや、だいぶ恥ずかしい。

 なんとか汗だくになりつつも時間をかけて完食。そしてカレーチャーハンだけじゃなく、ラッシーや水の大量摂取もあってお腹がパンパンになった気がします。だけど、元気になれるカレーチャーハン。体が芯から温かいし、汗もかいてなんかスッキリした気もするし。お腹パンパンだけどもたれないのはおそらくスパイス効果? きっと辛いのが好きな人だったら、この旨みも刺激もどハマりする美味しさだと思われます。

 次回はいろいろな種類が置いてあった、インドビールと合わせて食べたいなぁ。もちろん焼鳥も一緒に。フレンドリーかつお客さんへの愛が溢れる店で食べるチャーハンは、うまいのはもちろん、激辛の名に間違いなしのお店でした。

(取材・文◎いしざわりかこ)

●SHOP INFO

店名:インド・バングラディッシュ料理 モエナ モティ

住:東京都品川区西五反田5-1-13 リケン不動前ビル1F
TEL:03-3779-4777
営:11:00〜15:30、17:00〜23:30、土日11:00〜23:30
休:なし

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