ますます高まる島根への憧れ【家そば放浪記】第216束:ライフで買った、本田商店『献上そば 羽根屋 出雲そば』税込375円(1人前188円)
2024年4月14日(日)18時0分 ロケットニュース24
「日本三大そば」とは何でしょう?
まずは長野県の「戸隠そば」。そして、少し意外だけども、岩手県の「わんこそば」。最後に残るのが、あの “世界の佐藤” こと佐藤英典を輩出した島根県の「出雲そば」である。
なぜこんなクイズを出したのかと言えば、今回とりあげる蕎麦が、まさにまさしく出雲そばだからである。
まだ私は島根に行ったことはないのだが、佐藤によると「日本一うまい『鴨南蛮そば』がある」らしい。
「島根=鴨南蛮」というイメージは、もうかれこれ14年ほど前から佐藤に刷り込まれまくって私の中では定着しており、2年前の2022年には、鳥取出身の亀ちゃん(亀沢郁奈)が佐藤ゴリ推しの蕎麦屋「八雲庵(やくもあん)」に突撃していた。
一体どんな味がするのだろう。いつかは行ってみたい島根県。いつかは食べてみたい、本場の出雲そば……。
島根への憧れはそのくらいにしておいて……
デカい鍋にたっぷりの湯を沸かし……
4分半ゆでて……
はい完成。
して、そのお味は──
香りは良いんだけど、薄いんだよね、味が。蕎麦自体の味が、いかんせん薄い。蕎麦そのものの味も、あまりしない。香りと食感はものすごく良いんだけども……。
ただ、つゆにつけたら「おお」となった。なのでこれは、つゆありきのそば。いわゆる「つゆ活きの蕎麦」かなと思う。
家か外かなら、ギリ外! けっこう味が薄いので、それこそ鴨南蛮とか味の濃いそばつゆに合わせるとマッチしそう。
って、ハッ……!
やはり島根の出雲そば=鴨南蛮なのでは?
しかしながら、この『献上そば 羽根屋 出雲そば』は、なかなか食感がヨロシイので「温」にして時間が経って柔らかくなるともったいない。
なので、麺は冷の、つゆは温な、「温つゆのせいろ」なんて最高な気がする。
ということで、予想される最適解は「鴨南蛮せいろ蕎麦」であります。それでは、また!
執筆:干し蕎麦評論家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24
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