250円~!? 破格で旨い人気弁当店『デリカぱくぱく』がスゴすぎる

2020年4月14日(火)10時50分 食楽web


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 外が暖かくなってきて、たまには公園でお弁当ランチなんていいな〜ってとき。または、ぐったり疲れて家に帰って料理を作る気がしないとき。いいお弁当屋さんがあると、思わず立ち寄って、あれもこれもと買いたくなってきます。

 最近ではコンビニ弁当が当たり前になってきていますが、バラエティの豊富さ、そしてボリュームの良さなど、街のお弁当屋さんはいつだって庶民の味方。だってコンビニのお弁当じゃ、ご飯大盛りにしてとか、これ苦手だから抜いて、ってアレンジ無理だし!

 中でも、浅草には、たとえ遠くから来ても思わず買って帰っちゃう弁当屋さんがあるとのこと。向かったのは、つくばエクスプレスの地上出入口すぐそば、地下鉄の田原町駅から徒歩5分の場所にある『デリカぱくぱく 浅草店』です。


店左側が「250円弁当」のコーナー。右側はお惣菜など単品が置かれている

 店の前に立つと、お弁当の山積みはもちろんですが、いろいろなところに驚きが。まず、手作り弁当の店なのに、24時間営業って? そして大きく書かれた250円の文字。漫画か! って突っ込みたくなる巨大おにぎり。惣菜も立派なサイズの鶏モモ1本、税別140円!? 何なんだここはっ! 浅草の弁当屋界は、ここまですごいことになっているの? それともここだけ特別なの?


ずらっと並ぶお弁当とお惣菜。和洋中いろんなお弁当があり、うなぎ以外は税別250〜680円

 お客さんが絶えず訪れる中、陳列されている商品を見ていきます。メニューはハンバーグやコロッケ、メンチカツといった洋食系に、焼き魚や唐揚げ、うなぎの蒲焼などの和食系、春巻や八宝菜らしき中華系も。結構パワフル系のおかずを軸としたお弁当が多種類陳列されています。

 そして、串に刺さった焼き鳥や焼きそば、巨大おにぎりといった単品メニューも充実。レジ横のガラスケースにもお惣菜が鎮座しています。とにかく品揃えがすごい! この中から1つに決めるって、ワクワクするけれど時間かかりそう。

「250円のお弁当は20年ぐらい前からですね。出来るだけ安くて美味しくて、お腹いっぱいになってほしいという思いからです。お客様がついているので、なかなかやめられません(笑)」と店長さん。お弁当は店頭に出ているだけでおそらく30種前後とのこと。「24時間営業なので、朝昼晩、常にメニューは変わっていきます」。

 ちなみに一番ボリュームがあるのって、1kgのおにぎりですか?「いえいえ、最大は手作りビッグハンバーグ弁当で、1kg〜1.2kgですね。食べ応えがありますよ」と店長さん。値段は税別680円。1kg超えのボリュームでも1000円切るとは!


1kgのビッグおにぎりの他に、コンビニおにぎりの2倍はありそうな分厚いおにぎり税別200円もある。1kgのビッグおにぎりの中には具が4種も!

 そして、ぼーっと見ていると、段々この店のシステムがわかってきます。できたてのお弁当はレジの前にて販売。そして、新しいお弁当が出来上がると、それまでレジ前にあった弁当は、店の左側にある「250円弁当」のコーナーに移動。

 しかも、スーパーでよくある、店頭に長時間置かれた”お値引き品”ではなく、次の弁当ができたらさっさと250円コーナーに移動、という感じ。常に誰かがお弁当を買っていくので、長時間置かれたままの弁当や惣菜はなく、次々と新しいお弁当が登場し、売れて、移動して、売れて、また新しいお弁当が出てきて、といった感じ。脅威の回転率で、さっきまで狙いをつけていたお弁当がちょっと目を離した隙に完売に。好みのおかずのお弁当を見つけたら即キープしないと、なのかも。

 ということで、人気の250円弁当の中から3つをセレクトしてきました。

しっかり味の鯖味噌&旨味を感じる煮物の組み合わせがたまらない!
「鯖の味噌煮弁当」


「鯖の味噌煮弁当」270円。鯖味噌の他に、大根や人参、厚揚げなどの煮物、お漬物も

 お弁当のサイズはほぼA4ぐらい、一般的な大きさ。ボリュームも一般的にイメージするお弁当の量と変わらない印象です。まずは鯖の味噌煮がメインディッシュの「鯖の味噌煮弁当」。濃いめに味付けされた鯖と、大根や人参の煮物。甘い味付けの緑の豆、お新香が。そしてお弁当といえば、ゴハンの中央に梅干し! 鯖味噌の味は濃い分、煮物は割と薄味に。濃さと薄さのバランスが取れています。

ダブル炭水化物&揚げ物でお腹いっぱいになる!
「そば飯・メンチカツ・カレー弁当」


「そば飯・メンチカツ・カレー弁当」270円。そば飯の上にはコロッケも乗っている大盤振る舞い!

そしてお弁当の主役級が勢ぞろい! といった感のある、「そば飯・メンチカツ・カレー弁当」。手前側に、カレーライス、その上にメンチカツ。奥のそば飯の上にコロッケ。こちらも鯖味噌のお弁当と同じく、甘い緑の豆とお新香が。そば飯とカレーのライスのダブル炭水化物、そしてメンチとコロッケのダブル揚げ物。ドスッと満腹になれる組み合わせがパンチきいてます!

ゴロゴロ・ホクホクじゃがいもにうっとり
「肉じゃが弁当」


人気の高い「肉じゃが弁当」270円。ほんのり甘さを感じる”お袋の味”

 そして、お弁当の中でも人気が高いという「肉じゃが弁当」。肉じゃがは薄味だけれど甘みが感じられる、まさにお袋の味。じゃがいも1個丸ごと、ゴロゴロとした存在感もたまりません。おそらくだけれど、子供も好きだろうなぁ、このお弁当。全体的に優しい、ふんわりとしたお弁当です。


40年ほど前にオープンしてからずっと、24時間営業・年中無休。そのため店内ではずっと調理を続けている

 3つの弁当を食べてみた感想として、全体的に煮物の味付けは、ほんのり甘さを感じる、家庭的な優しい味わいで、メインのおかずは白飯が進むしっかりした味わい。お弁当もお惣菜も、工場からきた加工品をレンチンではなく、店内の厨房で一から作っているものばかり。なので、作り手が食べる人のことを思って、家庭的な味を作り出しているのかと思われます。

 話を聞いている間にも、お弁当が売れ、また店頭に出来立ての弁当が並び、そして売れて、と、常に誰かが買い物をしていきます。あの〜、混雑が収まる時間帯って、やっぱりランチ後、とかですか?「う〜ん…。空く時間はない、ですね。深夜でも、タクシーの運転手さんとかが買いに来るので」。おぉ〜。さすが24時間営業。深夜に働く人たちの胃袋も支えているんですね。

 量も味も納得どころかお値段以上のクオリティだった『デリカぱくぱく 浅草店』。もし浅草に在住・在勤だったら、おそらく自炊しないで、3食ここで買ってしまうかも。種類の豊富さ、価格の安さ、ボリュームなど、税別250円でここまですごいなら、デリカぱくぱくに食の全てを委ねちゃったほうがいいっ!

 お店では、オードブルの注文も受けていて、2〜3人向けで1000円〜。5〜6人向けなら2500円ぐらいで、内容はお任せ。とのこと。要2日前までの連絡です。家族や親戚、友達を招いて家飲みとか、誰かの家に遊びに行く時などに持っていけば、コスパ以上の内容とボリュームで、喜ばれること間違いなしですよ。

(撮影◎小嶋裕 取材・文◎石澤理香子)

●SHOP INFO

店名:デリカぱくぱく 浅草店

住:東京都台東区浅草1-43-8
TEL:03-3844-8304
営:24時間営業
休:なし
※価格は全て税込

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