金利0.35%の3年ものの定期預金に100万円を預けたら、「利息」はいくら?

2024年4月16日(火)21時40分 All About

皆さんからのちょっとした疑問に専門家が回答するコーナーです。今回は、100万円を3年間、金利0.35%の定期預金に預けた場合の利息についてです。

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お金のこと、難しいですよね。老後の不安から、ますますお金を貯めたい、家計を守りたい、と思っている人も多いのではないでしょうか。皆さんからのちょっとしたお金の疑問に専門家が回答します。
今回は、100万円を3年間、金利0.35%の定期預金に預けた場合の利息についてです。

Q:金利0.35%の3年ものの定期預金に、100万円を預けたら利息はいくら?

「金利0.35%の3年定期預金に100万円を預けたら、もらえる利息はいくら?」(36歳)

A:税引き前の利息は1万537円、税引き後は約8396円受け取れます

今回は、金利0.35%の3年定期預金に、100万円を預けたときの利息について解説します。
定期預金に預けた利息には、20.315%の税金(所得税+所得税の額の2.1%相当額(復興特別所得税として令和19年12月31日まで))が引かれます。把握しておきましょう。
また利息の計算方法には、単利と複利があります。
単利:1年ごとに利息が付与され、再び元本のみで運用する方法。1年ごとに課税されます。
複利:1年目に付与された利息に元本が加算された金額が、新たな元本として再び運用する方法。満期時に一括で課税されます。

金利0.35%の3年定期預金に、100万円を預けたときの利息は?

では、100万円を金利0.35%を複利運用で3年間預けた場合に、実際に受け取れる金利を計算してみましょう。
複利の場合の利息は下記のとおりです。
・1年目の利息:100万円×0.35%(0.0035)=3500円
・2年目の利息:(100万円+3500円)×0.35%(0.0035)=3512.25円
・3年目の利息:(100万円+3500円+3512.25円)×0.35%(0.0035)≒3524.54円
したがって、3年間の税引き前の受取利息合計は、「3500円+3512.25円+3524.54円=1万536.79円≒1万537円の利息が付く計算となります。
満期日(3年後)に税引き後の受取利息は次のとおりです。
税引き後受取利息=1万536.79円−(1万536.79円×20.315%(0.20315))=8396.24円≒8396円
つまり金利0.35%の3年定期預金に、100万円を預けたときの利息1万537円から、所得税等の税金が引かれ、約8396円の利息が受け取れるということになります。
なお、定期預金の満期前に途中解約してしまうと、金利が普通預金の金利となり、定期預金の金利よりも低くなってしまいます。満期日が到来するまでの期間は、使う予定のないお金を預けるようにするといいと思います。
監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)
都市銀行や保険会社、保険代理店での業務経験を通じて、CFP、証券外務員の資格を取得。相談業務やマネーセミナーの講師、資格本の編集等に従事。日本FP協会の埼玉支部においてFP活動を行っている。
(文:All About 編集部)

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