小中学校の生成AI授業活用「賛否」親の年齢と関連

2024年4月17日(水)9時45分 リセマム

学校の授業に生成AIを利用することに対する賛否

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NTTドコモのモバイル社会研究所は2024年4月11日、2023年11月に実施した親と子に関する最新の調査の中から、学校の授業で生成AIを使うことに対する調査結果を公表した。生成AIの活用は、保護者の年齢が低いほど「賛成」「わからない」と答える割合が多く、生成AIを活用することに「親の年齢」が関連していることが明らかになった。

 モバイル社会研究所の「2023年親と子の調査」は、関東1都6県の小・中学生とその親を対象に、2023年11月に実施。有効回答数は600件。

 ChatGPTなど生成AIの活用が、学習分野でも検討されており、生成AIの活用にあたっては、多くのサービスが年齢制限もしくは保護者の同意を必要としている。そこで、小中学生の親に学校の授業で生成AIを活用することの賛否を聞いたところ、賛成が37%、反対が21%に対し、わからないが42%となった。

 「わからない」と回答した割合は、「34歳未満」76%、「35〜39歳」54%、「40〜44歳」41%、「45〜49歳」37%、「50歳以上」34%と、年齢が低いほど多くなり、賛成と反対の割合を比較すると、年齢が低い親の方が賛成の割合が多いことが判明。生成AIを活用することの賛否には「親の年齢」が関連していることが明らかになった。分析によると、親の年齢に代表される「親の属性」や「親のICTスキル」「親が考える子がICT機器を使うことへの期待と不安」との関連が多くみられる一方、「子供のICT利活用状況」や「学校でのICT機器を使った授業の頻度」「子供属性」との関連はあまりみられなかったという。

 最後に、学校の授業を問わず、ChatGPTやBing Chatなどの生成AIの利用状況を比較すると、まだ利用率は低いものの、中学生の利用率が8.2%で、親の利用率3.9%を上回っていることがわかった。

 生成AIの利用は便利であり、発展的な学習が期待される一方、誤った回答や仕組みを知らないなど、課題も存在する。モバイル社会研究所では、引き続き親と子が生成AIについて、どのような利用・関心・態度であるか、調査を続けていくとしている。

リセマム

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