トイガンむき出し持ち歩き騒動 STGAが声明「この趣味に触れないで欲しい」
2025年4月18日(金)17時0分 おたくま経済新聞

4月15日、大阪市内の繁華街で、動画配信者が市販のライフル型ガスブローバックガン(エアガン)をケースなどに入れずに持ち歩くという騒動が発生し、現場には警察が出動する事態となりました。この件を受けて、全日本トイガン安全協会(STGA)は17日に声明を発表。
協会は、「呆れと憤りを感じざるを得ない」とした上で、「他者への影響を考えずに自分の楽しみだけを求める者はこの趣味に触れないで欲しい」と強く非難しています。
全日本トイガン安全協会(STGA)は、健全なホビーとしてのトイガン文化の保全と発展を目的に、2007年にメーカーと流通販売業者が一体となって発足した業界団体。活動を通じて、「自主安全基準の確立」と「安全で安心な製品とその使用方法の普及」に努めています。
しかしながら、今回の騒動は、こうした協会の思いを踏みにじるような行為でした。協会は、「これまで皆様のご理解とご協力の下に作り守って参りました『トイガンを安全に安心して楽しむ環境を深く傷つけられた』ように感じ、大変残念であります」とコメントしています。

警察は、当該配信者に対して事情聴取と厳重注意を行うにとどめましたが、協会は「このような軽率な行動による『負の積み重ね』が新たな法規制へと繋がっていくことになります」と危機感を表明。
そのうえで「ユーザーの皆様ならびにショップ様・流通各社様に改めてのお願い」とし、「今一度、トイガンの使用のルールとマナーを振り返り、新しくこの趣味を始める方にもそれを共有していただき、この趣味を愛する全員でそれを守っていくことができますようにお願い申し上げます」と呼び掛けました。
そのうえで協会は、「ユーザーの皆様ならびにショップ様・流通各社様に改めてのお願い」として、次のように呼びかけています。
「今一度、トイガンの使用に関するルールとマナーを振り返り、新たにこの趣味を始める方々にも、それをしっかりと共有していただきたい。そして、この趣味を愛するすべての人たちで、安心・安全な環境を守っていけるよう、皆様のご協力をお願いいたします」
愛好家たちが長年かけて築いてきた信頼を、ほんの一人の軽はずみな行動によって損ないかねなかった今回の事態。当該配信者には、自らの行動がもたらした影響を真摯に受け止め、深く反省することが求められています。
15日に大阪で発生した騒動に関しまして、当協会よりお伝えしたいことがございます。
自分の楽しみだけを求めることは、それはもう遊びでも趣味でもありません。
心無い軽率な行動によってトイガン文化が傷つけられないよう、皆様のより一層のご理解とご協力をお願いします。
– STGA事務局 – pic.twitter.com/t1PL6zLiP4
— 全日本トイガン安全協会(STGA) (@STGA_PR) April 17, 2025
<参考・引用>
全日本トイガン安全協会(STGA)(@STGA_PR)
(山口弘剛)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025041808.html