アキバで大行列の飲食店を発見! 何かと思ったら「格闘家のラーメン屋」だった / だけどもだけど…
2025年4月19日(土)14時0分 ロケットニュース24
つい先日のこと。アキバを歩いていると、とんでもない行列と遭遇した。何事かと思いつつ調べてみると、その店は世にも珍しい「格闘家のラーメン屋」だったのである。
・アキバラーメン四天王
アキバラーメンの頂点に君臨するのは、やはり「青島ラーメン」であろう。アキバエリアのやや辺鄙なところにあるにもかかわらず、営業中は行列が絶えない超人気店である。
それに加え、ここ数年は「ほん田」や「ほたて日和」が超人気。その3店にインバウンド人気が凄まじい「九州じゃんがら」までが “アキバラーメン四天王” ではなかろうか?
「青島ラーメン」と「九州じゃんがら」以外はここ数年できたお店なので、アキバ歴がそれなりに長い私からすると「アキバはラーメン不毛の地」という印象すらある。ついでに上野も「鴨to葱」が出来るまで、超ラーメン不毛の地であった。
・えっ
結局のところ、アキバで常に行列が出来ているのは四天王くらいで、他の店はせいぜいランチタイムにちょっと並んでいる程度。四天王以外で “大行列”を目の当たりにした記憶はほぼ無い。だがしかし……。
その日、たまたま見かけたのは文句なしの大行列。想定外すぎて、まさかラーメン店の行列だとは思わなかった。写真は撮り忘れてしまったのだが、少なくとも20人以上はいたのではないだろうか?
調べてみるとその店の名は『麺ZINさいとう』というらしい。なんでも初代RIZINフェザー級王者「斎藤裕」氏が手掛けるラーメン店で、昨年12月にオープンしたようだ。
エリア的には「青島ラーメン」のあるシマで、元々そこまで人通りが多いワケではない。ゆえにこの行列はすごい! これは1回行ってみるしかない……!! というわけで翌週『麺ZINさいとう』に足を運んだ。
・えっ(2回目)
……のだが、前週と同じ土曜日であるにもかかわらず、この日は店の外に1人が並んでいるだけ。……え? 並ばずに入店できてラッキーだが、あの行列はなんだったのだろう? まぼろし?
さて、気を取り直して注文したのは「和牛白湯タンメン(1000円)」と「サキホコレライス(200円)」の2品。他にも「和牛まぜそば(1000円)」があるようだが、この日は品切れであった。
店内にはベルトが飾られており、斎藤裕氏ご本人も厨房で働いていた。さすが格闘家のお店らしく「いらっしゃいませ」や「ありがとうございました」も気合いがハンパではない。
・濃厚特化系
で、しばし経ってからやって来た和牛白湯タンメンは、白濁のスープに野菜炒めが盛り付けられたようなビジュアル。イメージからか「男が作った男らしいラーメン」といった印象だ。
お味はというと、牛ダシのスープは濃厚で旨味も十分。太麺ともよく合っていた。見た目こそ無骨なものの、野菜炒めも普通にウマい。全体的に野郎好みの濃厚系ラーメンといったところだろうか?
ゆえに酸味などの逃げ場が無いので、ガツンと系が好きな人にはオススメできる。サキホコレライスは結局のところ白米であるが、スープとの相性はバッチリであった。
個人的には逃げ場の無さと野菜炒めに改良の余地を感じたが、オープンから日が浅いことを思えば伸びしろは十分。珍しい「和牛白湯」を武器に、いつかアキバの超人気ラーメン店になる……かもしれない。
最後に、結局のところあの日の大行列が何だったのかはわからなかった。『麺ZINさいとう』は大行列を覚悟しつつ、空いてたらラッキーくらいの心持ちで訪れるといいだろう。
・今回訪問した店舗の情報
店名 麺ZINさいとう
住所 東京都千代田区神田佐久間町3-1
時間 11:00〜16:00
定休日 月曜日
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
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