階段で手すりを使う、人の名前が出てこない…自分は老いたと感じ、落ちこんだときの対処法

2024年4月21日(日)12時30分 婦人公論.jp

人生100年時代、現役世代を駆け抜けた後はどのように過ごせばいいのでしょうか。精神科医の保坂隆先生いわく、人生後期は無理をせず「ほどほど」をキーワードに過ごすことが大切とのこと。『精神科医が教える 人生を楽しむ ほどほど老後術』より、日常生活を元気で楽しく暮らすための知識をご紹介します。

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「60%主義」でいこう


懸命に生きてきた人ほど、年をとってから、理想と現実のギャップに悩むことが多いようです。

ちょっと前までは簡単にできたことに手間取る、体力や気力の衰えを感じる……。そうした瞬間に自分は老いたと感じ、悩んだり、落ちこんだりしてしまうのです。

たとえば「階段の上り下りに手すりを使う」「電車の中で座席に座りたくなる」「物を置いたまま忘れる」「人の名前が出てこない」といったことも、深刻な老化現象ととらえてしまうのでしょう。しかし、それは避けて通れない道です。

気持ちだけは若くて、いまも昔と変わらないはずと頑張ってみたところで、衰えから逃れることはできません。

ほどほどの60%でいい


ここはスパッと気持ちを切り替えて、「できないことはしない」「できることを、できる範囲でやる」と決めたらどうでしょう。いわば完璧主義からの脱却で、「100%は無理、ほどほどの60%でいい」と考えるのです。

「常に全力投球、ストレート一本で勝負」というプロのピッチャーでも、ベテランの域に達してくると、技巧派に変身するのはよくある話です。

いまの自分にできることが若い頃にくらべて60%だったとしても、それに対して100%で取り組めば十分だと思います。

婦人公論.jp

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