昔と比べてすぐ疲れる…身体のサインを受け入れて。「疲れを取って、また頑張る」が健康の秘訣

2024年4月28日(日)9時45分 婦人公論.jp

人生100年時代、現役世代を駆け抜けた後はどのように過ごせばいいのでしょうか。精神科医の保坂隆先生いわく、人生後期は無理をせず「ほどほど」をキーワードに過ごすことが大切とのこと。『精神科医が教える 人生を楽しむ ほどほど老後術』より、日常生活を元気で楽しく暮らすための知識をご紹介します。

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無理は禁物


「最近、何かするとすぐに疲れちゃって」

こんな声があちこちで聞かれます。

とくに年を重ねた人の場合、以前なら少し休めば回復した体力がなかなか元に戻らないのは事実ですから、疲れやすくなったと感じるのは当然のこと。

しかし、そんな自分を認めたくないのか、老いに立ち向かうかのように「もっと体力をつけなくちゃ」と、必死になって頑張る人も少なくありません。

このように自分に鞭むち打つのも悪いことではありませんが、ちょっと待ってください。無理は禁物です。疲れているときには体力が落ちているだけでなく、集中力も低下しているため、自転車で転倒したり、階段を踏み外したりして、大きな事故につながることもあります。

疲れている自分を受け入れる


人間の体はよくできていて、もうこれ以上は無理という状態になると、「ちょっと休みましょうよ」というサインを出します。それが"疲れ"です。

このサインは、別の見方をすると、「そろそろ休まないと危ない」という警告にもなっていて、もし疲れをきちんと取らずに頑張り続けていると、体の中に疲れが蓄積し、病気に発展することもあるのです。

休まずに働き続けてきた人、あるいは若い頃からスポーツで体を鍛えてきた人は、できる自分のイメージが頭にあるからでしょうか、「すぐに疲れる自分」が許せないようです。

そのため、疲れない体を取り戻そうと、スポーツジムでいままで以上に汗を流したりする傾向があります。でも、それでは体が悲鳴をあげてしまいます。

これまでずっとつきあってきた自分の体も、疲れ知らずとはいかなくなっていることを理解してください。寄る年波に身を任せるのも一つの方法ですから、「疲れたよ」というサインを受け止めたなら、しっかりと疲れを取るようにしましょう。

「疲れを取って、また頑張る」というのを習慣にするのが、長く健康でいられる秘訣です。

婦人公論.jp

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