16歳なのに50歳の容姿になった美少女… 日本でも難病指定されている「早老症」とは?=比

2023年4月27日(木)7時0分 tocana

 2021年、トカナでは、遺伝子疾患に端を発する奇病によって、中年女性のような見た目になってしまった少女について取り上げた。かつては美少女コンテストにも出場するほど、容姿に恵まれた彼女だったが、14歳の時に突然、全身に原因不明の湿疹を発症。その日を境にして、徐々に皮膚が弛み始めたという。
 この記事が掲載された後、専門家によって正式に「早老症」との診断が下りたようだが、早老病は現代の医療で完治することは難しいといわれており、日本でも難病指定されている。身体の異常を予防するためだけでも莫大な治療費がかかるため、両親は現在、寄付を呼びかけているそうだ。


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※こちらの記事は2021年10月3日の記事を再掲しています。


 フィリピンに住む女性、ライゼル・カラゴさん。その容姿は50歳前後の中年女性のように見えるが、実際の年齢は16歳である。謎の遺伝子疾患のため、中年女性のようになってしまったという。ライゼルさんの母親は「隣人はどうして私の子供が急速に老けていくのかと尋ねます。私には答えられません」と涙ぐむ。


 ライゼルさんが自らの異常に気付いたのは2019年のことだった。かつては美人コンテストにも出場していたライゼルさんは、自他ともに認める美人だった。しかし、その自慢の顔が老けてしまったのだ。ショックのあまり「どうして自分の顔がこんなふうなのか?」「何が自分の顔に起こったの?」「どうして自分はこんなに老けて見えるの?」などと自問した。自分の顔がしわしわで、以前の自分の顔とは異なってしまったことが恥ずかしかった。ほっそりとした服や小さな服ではなく、大きな服を着ることを好むようになった。


 医師に相談したライゼルさんだが、有効な治療法を得られなかった。医師らはライゼルさんの症状が早老症である可能性を指摘する。早老症は、実際の年齢よりも早く老化の徴候が全身に表れる疾患の総称である。約10の疾患があり、思春期を過ぎる頃から急速に老化が進行していくようにみえる遺伝子疾患「ウェルナー症候群」などが含まれる。ライゼルさんはアメリカの研究所で検査を受けたが、結果が出るまで1カ月かかると言われており、現在は結果待ちである。


 テレビで病気について放送されたことがきっかけで、ライゼルさんは自信を取り戻した。現在は勉強に集中して、すばらしいコックになるという夢を追いかけている。父親に料理を教わりながら、作った料理を家族と一緒に食べるのが日課だ。


「私はライゼルが自分の子供であることを誇りに思っています。なぜなら、彼女は病気でありながら、その病気と闘うために最善を尽くそうとしているからです。私は彼女を助けるためにいつも一緒にいるつもりだと彼女に言っています」(ライゼルさんの父親)


 ライゼルさんは現在、自らの病気を受け入れつつも、いつか病気を治療できる日が訪れることを待ち望んでいる。また、自分と同じ病気で苦しんでいる人々の励みになりたいと考え、彼らが病気を受け入れ、満ち足りた人生を歩んでほしいと願う。


 ライゼルさんは「私の病気は、私がいつか幸せで成功した人間になるうえでの障害にはなりません」と語る。難病にも挫けず前向きに生きるライゼルさんの未来は、きっと明るいものとなるだろう。





参考:「YouTube」、ほか

tocana

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