【谷根千グルメ】根津で行列が絶えない路地裏のベーカリー『根津のパン』はなぜ支持されるのか

2024年5月11日(土)10時49分 食楽web


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●谷根千(やねせん)を散策して、帰りは根津駅近くの人気パン屋『根津のパン』で買い物。行列のできる魅力を探ってみた。

 谷中、根津、千駄木のエリアは、まとめて谷根千と呼ばれ親しまれています。その中でも根津は根津神社の門前町として栄え、今では古さと新しさが入り混じった趣ある雰囲気の町。カフェや雑貨屋も多く、散歩がてらに散策するのが倒しいエリアです。

 特に最近話題なのが、行列ができるパン屋『根津のパン』。パン好きや地元民に愛され、パン屋巡りをするなら絶対外せない店です。そこでこの界隈を散歩しながら、パンを買ってきました。

買い物をしながら見どころ満載の根津を歩こう


根津神社

 せっかく訪れたのならば、根津神社にもお詣りしていきませんか。千代田線根津駅を降りて、10分ほど歩いたところにある有名な神社です。明治天皇が東京の鎮護を祈ったと言われる東京10社のうちの1社。ご利益の1つに縁結びもあり、女性に支持されているパワースポットです。

 約3000株のつつじが植えられ、4月には満開のつつじが楽しめます。他にも千本鳥居や国の重要文化財に指定されている社殿が話題。

 神社にお詣りしたら、次は買い物やお茶を楽しみつつ散歩でもしましょう。そぞろ歩いていると、『根津のパン』が見えてきました。根津神社からは徒歩約8分、根津駅からは徒歩約2分のカフェや定食屋などの店が並ぶ裏路地に佇んでいます。


「食パン」や「パンドミ」が並ぶ棚

 店内にズラリと並んだパンたち。自家製の酵母を使い、長時間発酵させて作られています。昼前後や仕事終わりの夕方頃は必ず行列ができる店で、パンの種類も豊富。季節限定のパンや定番のパンが沢山並び、どれにしようか迷ってしまいます。


購入したパン

 日によって並ぶパンの種類が変わり、毎日通いたくなる店です。定番や季節限定をいくつか買って食べてみました。

「山食パン」で1日スタートを切る


「山食パン」1斤380円

 朝ごはん用に食パンを買おうとすると、「山食パン」と「角食パン」があり、どちらにしようか悩みます。店員さんに相談したら、トーストにするならと「山食パン」をおすすめしてもらいました。他にもパンドミや味がついたものもあり人気だそう。

 食パンは、◯枚切りとお願いすればすぐにカットしてもらえます。トーストしてバターをたっぷり塗れば、周りはサクサク、中はふわふわ。バターでパンの旨味が引き立てられて、朝から幸福度が上がりまくりです。

毎日でも食卓に出したい「ライ麦バゲット」


「ライ麦バゲット」240円

 食事パンとして大活躍のバゲット。中がもちもちでそれだけを延々と食べ続けられそうなほど、粉のおいしさを感じられ、スプレッドを付けなくてもそのままの味にうっとしてしまいます。他にも全粒粉バゲットなどいくつか種類がありますよ。食パンと共にファンが多い絶品。

大葉のアクセントでさらにおいしく「大葉チーズベーコンエピ」


「大葉チーズベーコンエピ」330円

 そのまま手でちぎって食べられるカリカリのベーコン入りフランスパン。ベーコン以外にもチーズと大葉が入っています。脂と塩気に大葉の風味が程よく馴染み、味に深みをプラス。ベーコンを苦手とする知人が、これだけは大好きで食べられると言うほどです。

パンでも季節を感じて「さくら大納言」


「さくら大納言」330円 [食楽web]

 季節限定のパンで、小豆に塩漬けの桜葉や桜の花が入っています(4月に購入)。小豆の甘さに桜の香りがふわりと合わさり、塩味が全体を引き締めてくれますよ。パンで日本の春を感じられます。

 小豆の入ったパン、ベーコンエピ、それだけで充分おいしいはずなのに、桜や大葉という風味を感じられる食材をプラスし、さらに想像を超えた感動を与えてくれるパン屋です。食材が増えても味がバラバラにならず、すっとまとまる組み合わせの妙に、行列ができるはずだと納得しました。


根津神社のつつじ祭りの様子(4月まで)。寄進料は500円

 神社にお詣りをして買い物を楽しみ、家に帰ったらパンを食べ、小さな幸せを感じられる根津散歩。良い1日になったとパンを口に詰め込みながら、今日増えたスマホの写真フォルダを眺めてしまうのでした。

(撮影・文◎乃々)

●SHOP INFO

店名:根津のパン

住:東京都文京区根津2-19-11
営:10:00〜19:00
休:月・木曜、不定休有

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