「オバ見え」しないコーデをプロが実演、“おしゃれ迷子”50代女性にも小顔・脚長効果

2024年5月12日(日)6時0分 週刊女性PRIME

「オバ見え」するコーデ

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 最近、「何を着たらいいのかわからない」とか、「気づいたらモノトーンコーデばかり……」といったお悩み、ありませんか? それ、50代特有の“おしゃれ迷子”かも。

素材や色、サイズ感で“オバ見え”を回避!

「50代になると体形の変化に加え、女性ホルモンの減少で顔立ちが中性的になっていくので、それまで着ていた洋服が似合わなくなります。

 例えば、昔、着ていたラブリーなものが似合わなくなるのは、顔の女性らしさが薄れ、洋服とのギャップが広がるため違和感が出るんです」

 そう話すのは、パーソナルカラーと骨格診断をもとにしたファッションアドバイスに定評のある“おしゃれ迷子”専門スタイリスト、和田明子さん。確かに年を重ねるにつれ、今までよく着ていた洋服がしっくりこない、と感じることが増えるが——。

「特に、ベージュやグレー、黒といった地味めの色合いは、オトナ女子が着ると老けて見える原因になりがち。日本人は目立つのが苦手な国民性のためか、モノトーンコーデの方が多い印象ですが、若々しく着るには、かなりのテクニックが必要な“上級者向け”なんです」

 そこで簡単に若見えするテクニックが、トップに1色、カラーを取り入れること。

「いわゆる“レフ板効果”があって、青み系なら透明感がアップし、黄み系なら血色がよく見えるように。顔のすぐ下が最も効果的です」

 身体の肉感や脚の長さなど自分の気になるパーツをカバーするため、柄ものを取り入れるのも手だ。

「柄が1か所入ると、視線がそちらに向き、無地だけよりボディラインをごまかせますし、コーデのポイントになっておしゃれ感もアップします。洋服に取り入れるのは抵抗があるという人は、バッグや靴を柄入りにしてみて」

 それでもしっくりこないときにはアクセサリーなどの小物を足したり、太って見えるときにはジレ(ベスト)を羽織り、縦のラインをつくると細見えが可能だ。



 また、顔色がくすんでいるときは白をプラスしてみて。

「大人になると白の重要度は増します。重ね着で首元から白をチラ見せすると、明るさに加え、清潔感も出ますよ」

 50代のアイテム選びには、外せないルールが。

「色はコーラルピンクや黄色、ターコイズ、パステルカラーなどは、フレッシュ感が出ておすすめです。サイズは程よくゆとりのあるもの、素材はハリと厚みのあるものがベスト。

 年齢的に多くの方がこめかみや頬の肉がそげ、骨っぽい“男顔化”するため、甘めのテイストよりマニッシュな服が似合ってきます」

 若々しくおしゃれに見せるには、洋服以上に髪とメイクに気を配ってほしいという。

「黒染めの髪やナチュラルすぎるメイク、トップにボリュームのない髪形も老け見えの原因に。普段から全身鏡で見たり、スマホで全身を撮影したり、自分を客観的に見る習慣も大事にしましょう」

実演!「オバ見え」しないコーデ

Tシャツ&カットソー

【サイズ感と素材で大人の肉感をカバー】



 身体のラインを拾わない厚手の生地で、肌に密着しすぎない、程よいサイズ感を選んで。たるんだ二の腕もしっかり隠せる長めの袖もマスト。

 ネックラインは大きく開いたものではなく、鎖骨が隠れたもののほうがきちんと感がある。薄い色は肉感が出やすいので、濃い色がベター。

 ペラペラで薄い生地やピチピチサイズだと、身体のラインが出てしまうので完全アウト。袖丈の短いフレンチスリーブも二の腕の太さを目立たせるので禁物。オーバーサイズすぎるものも、年齢的にだらしなく見えるので避けたい。



アクセサリー

【大きめのイヤリングで顔まわりをシャープに】



 年齢とともに肌や髪からツヤがなくなるので、大ぶりのアクセサリーでツヤや輝きをプラス。特に耳にイヤリングなど大きいアクセがあるとフェイスラインが引き締まって見える。

 高価な宝石をあしらった華奢なジュエリーは、年齢が上がると物足りなく見えてしまう。つけていても存在感が薄いので、プチネックレスやシンプルな指輪をつけるなら、重ねづけを。

パンツ

【裾が広がったフレアやワイドパンツで脚長効果】



 ひざが細く、裾が広がったフレアパンツは脚を細長く見せてくれる。ワイドパンツや、つかず離れずのフィット感のストレートも、太めの脚を上手に隠し、縦長のラインを強調できる。

 たるみを拾うピチピチパンツは危険。チェック柄やベージュ、グレーも老けて見えがちだ。カジュアルなデザインや綿などの天然素材は部屋着感が。裾が細くなるテーパードや短めのクロップド丈は短足に見えやすい。



ワンピース

【“Iライン”でスタイルアップ!】



 丈は地面から15〜20cmの長さのロング、シルエットは縦長のIラインが着痩せ効果が高い。切り替えがあるタイプでも、ウエストの位置からだったり、目立たないタイプのものをチョイス。

 バストのすぐ下に切り替えがあるワンピースは、体形が崩れると着こなすのが難しいアイテム。着ぶくれの原因にも。またガーリーなデザインやひざ上丈は若づくりでイタく見えがち。

サンダル

【とがったつま先で脚をスッキリ長く】



 身体の先端がシュッと直線的だと、シルエットがきれいに見え、若見え効果アップ。先がとがっていたり、四角いものを選んで。さらにペディキュアで視線を集め、脚長に見せよう。

 つま先が丸いとずんぐりとした印象に。どこか昔懐かしい昭和感もあり、オバサンぽい雰囲気に。



教えてくれたのは……和田明子さん●ファッションスタイリスト。2015年より自宅サロンにてパーソナルカラー診断を開始。主にオンラインで全国の大人女性にアドバイスを行う。TikTokでNG&OKコーデを実演して配信中。


取材・文/荒木睦美 写真提供/和田明子

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