コロナ禍後「混んでいる時期に旅行しなくなった」「海外旅行に行きたい気持ちが薄れた」などが上位に、旅に求めるものは? - JTB調査

2025年5月19日(月)11時29分 マイナビニュース


JTB総合研究所は5月15日、「旅に求めることについての調査」の結果を発表した。調査は3月18日〜22日、過去1年以内に、1回以上、泊りがけの観光旅行をした経験のある20歳以上の男女1,111名を対象にインターネットで行われた。
はじめに、「あなたにとって旅とは?」と質問をしたところ、最も多かった回答は「リフレッシュ」で56.4%。次いで、「癒し・リラックス」(49.8%)、「楽しみ・喜び」(47.2%)、「思い出づくり」(39.1%)と、気分に関わる要素が上位に並ぶ中、4割近くが「非日常」(38.4%)と回答。そこで、直近の旅行で「非日常」を感じたかどうかを聞いたところ、79.7%の人に「非日常を感じる瞬間があった」ことがわかった。
では、具体的に旅の中での「非日常」とは、どのような体験を指すのか? より具体的な旅行者の関心事を深掘りするべく、インターネット上のチャット形式にてインタビュー調査(同条件の28名を対象)を実施した。
ひとりひとりの旅行の体験について詳細を聞いたところ、男性は「仕事」、女性は「家事」など、日々の忙しさから解放された瞬間、子ども連れの旅行の場合は、「子供にとっての初めて」を一緒に体験することに「非日常」を感じるという回答が多くあがった。普段から身の回りにも存在する夜景やカフェ、街並み、電車の駅なども、旅行先では一味違う趣があるよう。また、ここのところの訪日外国人旅行者の増加を反映して、海外の旅行者との関わりから「非日常」を感じるといった声も聞かれた。
次に、旅行をする場合のプロセスとして、「美味しそうな食べ物や魅力的な風景などをSNSなどで見かけ、旅行先を決めることが多い」のか、「旅行先を決めてから、現地で食べるものや観光する場所を決めることが多い」のかを聞いたところ、いずれの年代でも「旅行先を決めてから、現地で食べるものや観光する場所を決めることが多い」の方が多数派に。また、若い世代になるほど、「美味しそうな食べ物や魅力的な風景などをSNSなどで見かけ、旅行先を決めることが多い」という回答率が高くなる傾向がみられ、特に若い人にとっては、「どこへ行くか」ではなく、「何をするか」が重要になってきていることがうかがえた。
次に、長らく続いたコロナ禍による行動制限が、旅行に対する意識や行動にどのような影響や変化を与えたのかを調査した。コロナ禍前後で変わったことを教えてもらったところ、「混雑する時期には旅行しないようになった」(26.8%)が最も多く、次いで「事前に予約が必要な施設が増えた」(16.7%)、「海外旅行に行きたい気持ちが薄れた」(16.4%)が上位に。
年代別にみると、年代が上がるにつれ「混雑する時期には旅行しないようになった」「海外旅行に行きたい気持ちが薄れた」の回答率が高まる傾向となった一方、20代では、「ネットの情報と現地情報が異なることが多く、ネット以外で調べるようになった」「旅行以外に、時間やお金をかけたいと思うことができた」「旅行に行こうと誘っても断られることが増えた」の回答率が高い傾向がみられた。

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