牛丼チェーン最強のTKGはコレ! 吉野家・松屋・すき家・なか卯の「卵かけご飯」を食べ比べてみた

2023年5月21日(日)10時46分 食楽web


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 朝食の定番のひとつと言えば、たまごかけご飯。ほかほか白ご飯にトロっとした生卵をのせて、醤油をかけてかき混ぜると、そのビジュアルだけで食欲がソソられますよね。完成したたまごかけご飯を口に入れると、のどごしのよい食感を楽しめ、さわやかで元気な気持ちになれる…。栄養も満点で、まさに朝食にうってつけのメニューです。

 そんなたまごかけご飯ですが、各牛丼チェーンも力を入れており、朝食のメニューとして提供しています。筆者は、すき家の卵かけご飯をよく食べるのですが、ある日、松屋ののTKGを食べてみたところ、すき家とは内容と味にかなり違いがあることがわかりました。

 ならば、ほかの牛丼チェーンにも、きっとそれぞれ個性があるはず…というわけで、大手4社の牛丼チェーンがモーニングで提供している卵かけご飯を食べ比べてみることにしました。

【食べ比べ内容】
・すき家「たまかけ定食」290円
・松屋「Wで選べる玉子かけごはん」290円
・吉野家「牛皿定食」624円
・なか卯「こだわり卵定食」290円

 いずれも2023年5月時点のメニューで、卵かけご飯の定食はどこも横並びで290円。吉野家に関しては、たまごかけご飯のメニューがなかったため、終日販売の牛皿定食(624円)を注文して卵かけご飯の味わいを確かめます。

バランス力に優れたすき家の「たまかけ定食」


すき家「たまかけ定食」290円。ご飯と生卵に小鉢、海苔、味噌汁がつく

 すき家の卵かけご飯は、オーソドックスな朝食スタイルです。ご飯と生卵に小鉢、のり、味噌汁がついてきて、バランスの良さが光ります。さすが牛丼チェーントップを走るお店なだけあって、隙が見あたりませんね!

 また、すき家の「たまかけ定食」には“たまかけ醤油”がついてきます。この醤油は、だし醤油にみりんを加えたまさにTKG専用醤油。醤油のエッジがマイルドに感じられるのが特徴です。


“たまかけ醤油”をかけていただきます

 さっそく食べてみます。割った卵をご飯にかけた瞬間、格調高い香りがふわりと舞い上がりました。冷たい卵と温かいご飯の化学反応が起こって、「おお、これこれ」と思わず気持ちが昂ります!

 卵かけご飯に醤油を垂らして食べてみると、卵の旨みがより強く引き立っているのを体感できました。素材の旨みをうまく活かしていて、毎日食べたくなるようなご飯です。

たまご    ★★★☆☆
ご飯との相性 ★★★★☆
ボリューム  ★★☆☆☆
価格     ★★★☆☆
総合     ★★★☆☆

ボリューム最強! 松屋の「Wで選べる玉子かけごはん」


松屋「Wで選べる玉子かけごはん」290円

 メニュー数が豊富で、とにかくボリュームに特徴があるのが、松屋の「Wで選べる玉子かけごはん」です。生卵か半熟卵を選択できることに加えて、牛皿・納豆・とろろ・豆腐のいずれかを選ぶことができます。定食と名前はついていないものの、定食並みの豪華さを味わえるのが特徴ですね。

 今回、筆者が選んだのは牛皿+半熟卵。お腹が空いていたので、ボリューミーにしてみました。


今回は半熟卵をチョイス

 ご飯に卵を落とした瞬間、卵の風味がなかなか強く感じられました。卵かけご飯の卵の風味は、ほんのりと漂い、存在を匂わせる程度ですが、松屋の卵は半熟の影響か「俺様が主役だぞ!」と言わんばかりの存在感を放っています。ガキ大将っぽさのある卵かけご飯です。


牛肉を投入すると「ミニ温玉牛丼」に進化

 そして、この力強い卵かけご飯に牛皿を投入すると、さらにパワーアップ! 「ミニ温玉牛丼」に進化を遂げます。

 実際の味はというと、牛肉に主役の座を取って代わられるかと思いきや、さにあらず。逆に牛肉がうまく半熟卵を引き立てるサポート役に徹してくれます。卵とご飯は主役のままで、一体感アリアリ。こってりのグルーブが一体になって響き渡るウマさでした。

たまご    ★★★☆☆
ご飯との相性 ★★★★☆
ボリューム  ★★★★★
価格     ★★★★★
総合     ★★★★☆

朝食メニューに存在しない!? 吉野家の卵かけご飯


吉野家「牛皿定食」624円

 牛丼チェーン店の中でも老舗の吉野家。今回、初めてわかったのは、吉野家のモーニングには、意外にもたまごかけご飯がないということ。仕方ないので、卵かけご飯を食べるために、生卵がセットでついている牛皿定食をオーダーします。


卵の味わいはあっさり系。卓上の醤油をかけていただきます

 卵は非常に柔らかく、あっさり。醤油はテーブルに備えられているノーマルタイプです。卵かけご飯としての味はとても優しいです。ただし、卵かけご飯に肉を投入すると、優しいたまごの味が牛の大群に追いやられ、完全に牛丼化。まぁ、わかってはいたんですけどね…。というわけで、吉野家の牛皿定食メニューでしっかりとたまごかけご飯を味わうには、牛肉を混ぜないのが正解です。

たまご    ★★★☆☆
ご飯との相性 ★★☆☆☆
ボリューム  ★★★★★
価格     ★★☆☆☆
総合     ★★★☆☆

上品で奥深い! なか卯の「こだわり卵朝食」


なか卯の「こだわり卵朝食」290円。ご飯、生卵、味噌汁、海苔がつく

 最後に食べたのが、元来うどん屋であり、親子丼にも強みを持つ『なか卯』です。親子丼がおいしいチェーン店なだけに、たまごかけご飯のおいしさへの期待がふくらみます!


卵の色は深みがあって濃いめ。卵の表面にはつやがあり、高級感も漂います。専用の出汁醤油をかけて実食

 いざ卵をご飯に落とし、専用の出汁醤油をかけてかき混ぜ、まずはひと口。醤油と卵のハーモニーで旨みがぶわっと口に広がり、頭の中が歓喜であふれました…! これは旨い!

 素材のおいしさが全面に出てきています。さすが関西発祥の企業なだけあって、風味を活かしたメニューになっています。西日本の出汁文化で育ってきた筆者としては、かなり好みの味です。


海苔との相性がまた最高

 さらに、海苔とのコラボレーションも最高です。旨味の強い卵かけご飯をパリッとした食感の海苔で包むことで、リッチな味わいを残しつつも、海苔の爽やかな風味が加わって、めちゃくちゃウマし。

たまご    ★★★★★
ご飯との相性 ★★★★★
ボリューム  ★★★☆☆
価格     ★★★★☆
総合     ★★★★★

まとめ:優勝は、なか卯の「なか卯のこだわり卵朝食」!


卵かけご飯はいずれの牛丼チェーンにも個性があって実は奥深い(食楽web)

 大手牛丼チェーン4社のたまごかけご飯の優勝は、なか卯に決定。出汁で旨みが引き立っており、他と比べて頭一つ抜きん出た美味しさでした。さすが親子丼が人気のお店だけあって、こだわりがスゴいですね。

 4社のメニューを比べてみて、シンプルなたまごかけご飯を美味しくするために、さまざまな工夫がなされていることもわかりました。ぜひみなさんも食べ比べをして、自分だけのナンバーワンたまごかけご飯を決めてみてください。

(取材・文◎中たんぺい)

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