「旅とグルメはセット」カリスマ添乗員激推し!絶対に食べるべき《日本の美味10選》

2024年5月26日(日)6時0分 週刊女性PRIME

“カリスマ添乗員”が教える「日本の美味10選」

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 “カリスマ添乗員”として私設ファンクラブ会員2万人超え。関西で絶大なる人気と知名度を誇り、街を歩けばマダムたちから声がかかる。

 そんな平田進也さんが、44年間の添乗員生活で培った豊富な食の体験から、「日本の食べるべき美味ベスト10」を選出。

“カリスマ添乗員”が教える「日本の美味10選」

 皆さん、これを「食わずして死ねますかいな!」

■1:利尻・礼文のウニ



 北の海産物の王というべきウニ。中でも平田さんが推すのが利尻・礼文産のウニだ。

「まさに究極。利尻の最高級の真昆布を食べまくって栄養を蓄えた完成品。粒の一つひとつがルビーのように光り輝く。バフンウニ軍艦を注文して、食べた瞬間の舌がしびれるような感動は忘れられません。思わず拍手しました」

 平田さん絶賛のウニは、礼文島のフェリーターミナル2階『武ちゃん寿司』のもの。礼文で絶品の生ウニが食べられるのは夏。エサとなる海藻も旬を迎え、さらに滋味深くなるそうだ。



■2:沼島のハモ



「紀伊半島のど真ん中、海から遠い奈良・吉野育ちの僕はハモにいい思い出なし。それが沼島『木村屋』のハモ料理に出合って一変しました!」

 沼島は淡路島の南に位置する。2つの島の間の、強い海流で育ったハモは脂がのって『黄金ハモ』と呼ばれる。

「フルコース最初の刺身が新鮮美味です!ハモは6月が最高。きれいな梅雨時の雨をたっぷり飲んでるからです」

 湯引き、天ぷら、鍋、〆に真子丼、寿司と最後までハモ尽くし。ツアー客はそのおいしさに悲鳴を上げ、「もう瞳孔開いちゃいますよ!」ってホンマかいな〜!





「エビのチャンピオン」

■3:富山の白エビ団子



 明治44年創業の老舗和食料亭『松月』で味わえる、白エビの『福団子』。富山湾の宝石・白エビを丁寧に手でむいて、200匹分の身をたたき、片栗粉と塩で団子に。

「最初に来る濃厚なエビの香り。そしてプリプリの食感。エビを食べた満足感が200匹分、一気に来ますよ!」

 一度食べると毎年食べたくなる魔力がある、と平田さん。なにしろ手がかかる料理、大名気分を味わえそうだ。平田さんの妻も富山旅行の思い出では“アルペンルートよりよかった”と絶賛したそう。富山のおもてなしの底力を感じる逸品だ。



■4:鳥取のモサエビ



「エビ好きの私が、エビのチャンピオンやと思ってる」 

 それがモサエビだ。ガスエビ、泥エビとも呼ぶが、正式名称はクロザコエビという。

「現地の新鮮なものは透明。甘くてめっちゃうまいです」

 特におすすめは陶板焼き。

「団扇(うちわ)のようにきれいにエビを並べて焼く。水分が多いから、塩焼きにすると甘さが凝縮されて、一段とうまみが増しますよ」

 幻の味は“境港あたりの道の駅”で買えるとのこと。鮮度の劣化が早いことで、知られざる存在のモサエビ。自分の舌で、その幻の味を確かめてみたい!



■5:広島のおむすび



「このおむすびは“広島県人の誇り、命”。みんなが大好きな『むすび むさし』は握り具合が最高、米の一粒一粒が立っているんですよ。弁当の惣菜も一つも手抜きなし!関東で言うたらシウマイ弁当みたいに完成されてますね」

 ツアーでは新幹線の広島駅でこの弁当を積み込むことも。『若鶏むすび弁』1100円、おむすびと鮭が入った『銀むすび』580円、いずれも庶民の懐に優しい。「みんな大好き 野球はカープ むすびはむさし」が、むさしのキャッチフレーズだ。





「日本一のイカ刺し」

■6:高知のカツオ藁焼き塩タタキ



 高知県帯屋町のひろめ市場は、高知の食を1か所で楽しめる観光名所。そのひろめ市場に、平田さんが“マグロなど敵ではない”と呼ぶ最高のカツオを出す店がある。

「『やいろ亭』のカツオの藁(わら)焼き塩タタキは絶品。そこやないとダメなんです」

 カツオの藁焼き塩タタキは、分厚いカツオに塩味のパンチとにんにくの刺激が合体し、ビールがどんどん進む味わい。あおさの天ぷら、地酒の酔鯨なども一緒にオーダーすれば、平田さんの言う“人を必ず幸せにする三種の神器”が出そろう。



■7:呼子の剣先イカ



「身が透き通って本当にきれい、日本一のイカ刺しです」

 芸術品のような活け造りは、歯ごたえや甘みが最高。佐賀県は日本有数の棚田を有する。玄界灘に面した斜面の棚田に映し出される季節ごとの景観は、言葉を失うほどの美しさだ。

 なかでも浜野浦の棚田は「死んでも行くべき日本の絶景」に平田さんが選んだ場所。

「海から花火を上げ棚田に鏡のように映し出すのも素晴らしい。佐賀県は、長崎や福岡に比べて宣伝というかアピールが下手で控えめな県。もっと注目されてほしい」 

 剣先イカの旬は春から秋。季節が変わる前に行くべし!



■8:奈良 柿の葉寿司



「柿の葉寿司いうたら有名店は多いけど、僕が推すのは『たなか』。奈良南部の五條という町が発祥ですわ」

 柿の葉寿司は物流や冷蔵手段がない時代に、海の側から山里に海鮮の味を届けた古来の知恵の結晶。寿司飯の上に塩で締めた魚をのせ、重しで余分な空気をぬいてから抗菌作用のある柿の葉に包む。

「新幹線の車中でも箸がいらず便利ですやろ。鮭や穴子などいろいろあるけど、僕はサバだけあればええねん」

 平田さんの大親友・宮根誠司アナも柿の葉寿司は『たなか』派でサバ派。

「いつもお土産にしてます」





「寿司とちゃんぽん」意外な組み合わせ

■9:長崎 小浜ちゃんぽん



 島原半島の西、橘湾に面した温泉街発祥の小浜ちゃんぽんは豚骨と鶏ガラのベースに名物カタクチイワシを使っただし。驚くのは……。

「寿司屋で、握り寿司とセットで出てくるんです。最初はびっくりしましたけど、向こうでは当たり前の食べ方。『秘密のケンミンSHOW極』でもやってましたよ!」

 寿司とちゃんぽん。意外な組み合わせだが、さらに!

「食事の後は温泉で〆。なんと食事を頼めば温泉に無料で入れるという『味処湯処よしちょう』がオススメ。異文化で面白いでしょ!」



■10:宮津のとり貝



「女将(おかみ)さんと仲良しですが、宮津の料亭『ふみや』で食べる『丹後とり貝』がスゴイ。お高いけど、大きくっておいしくって最高ですよ!」

 大きさ、身の厚み、食感のすべてが規格外の丹後とり貝は初夏が旬。刺身から焼き、釜めしなどまですべてついた贅沢(ぜいたく)コースもあり、平田さんのツアーでは大人気とか。

「貝好きマダムは多いですよね。通常の3倍サイズなので目の前で焼いてもらうと、みなさんこんなの初めて!って必ずビックリされますよ」



 以上がカリスマ添乗員の「食べるべき美味」だったが、平田さんが強調したのは「ぜひ旅に出て、味を迎えに行って」ということ。

 本当においしいものは鮮度が大切。待っていても食べられないから、自分から迎えに行く。それが旅なのだ、と。旬を逃さず、味を迎えに行こう!





ひらた・しんや●1957年、奈良県生まれ。京都外国語大学卒業。手がけたツアーは発売後すぐ売り切れるほど人気の「ナニワのカリスマ添乗員」。京都府のほか、多くの自治体で観光大使を務めている。全国の絶景、うまいものを知り尽くす。近著に『あの世に持っていけるのは「思い出」だけ』(サンマーク出版)




取材・文/ガンガーラ田津美

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