大の里横綱昇進祝う「お題」に回答続々...令和版「巨人・大鵬・卵焼き」は?

大相撲夏場所で2場所連続4度目の優勝を果たした大の里の横綱昇進が決まりました。稀勢の里以来8年ぶりとなる日本出身力士の横綱誕生に、読売新聞のユーザー投稿サイト「発言小町」では、昭和に流行した人気ものを三つ並べる言い回しになぞらえ、令和版「巨人・大鵬・卵焼き」は何かを尋ねる投稿が寄せられました。

「巨人・大鵬・卵焼き」は、日本が高度経済成長の真っただ中にあった昭和40年代（1965〜1974年）に、「大衆に人気のあるもの」の代名詞として流行しました。通商産業省（現・経済産業省）の官僚だった作家の堺屋太一さんが、1961年度の経済報告の記者会見の席で、「子供たちはみんな、巨人、大鵬、卵焼きが好き」と話したことがきっかけで広まったとされています。

発言小町にユニークなトピックを寄せたのは、大相撲ファンと思われる「リボべジ」さん。大の里が夏場所の優勝争いでトップに立っていた今月20日、「少し気が早いですが」という控えめなタイトルながら、「半世紀前は『巨人・大鵬・卵焼き』と言われていましたが、50年後の今は『大谷さん・大の里・○○○』になりそうです」と、大の里の快進撃を祝福。米大リーグ・ドジャースの大谷翔平と大の里を並べて、「最後に入る食べ物は何だと思いますか？」と尋ねました。

国民的な支持を集める令和版「人気の食べ物」は何か——。知恵を絞った意見が寄せられました。

いの一番にレスを寄せた「はなこ」さんは「一周回ったかき氷」と書き込み、「昔からあるのに、進化度がすごい。それに、これから旬の時期ですし」とつづり、長年にわたって幅広い世代に支持され続けるスイーツに1票を投じました。

巨峰好きという「ぽん酢」さんは、「納得いってないんだけど」としながら、シャインマスカットを支持。自身は口にしたことがないそうですが、「シャインマスカットとなると皆さんテンション上がりますよね」と、その人気ぶりを認めます。

「『ハンバーグ』はどうでしょうか」と探りを入れたのは、「nene」さん。「ハンバーガー店は駅前に必ずありますし、ファミリーレストランでも有名洋食店でも家庭でも、子どもから大人までハンバーグは人気の料理だと思います」と、選んだ根拠を示し、テレビ番組で、サンタクロースから欲しいものを尋ねられた俳優の大泉洋さんが「ハンバーグ」と答えたというエピソードも紹介しました。

トピ主さんが提案した「大谷さん・大の里・〇〇」とはちょっと異なる三者を挙げるコメントもありました。

あえて「大の里」を外して、「『大谷翔平・藤井聡太・カレー』を提案します」としたのは、「みか」さん。「今はさまざまなスポーツが人気を分け合っている状態だと思います。大谷さんは野球好きでない人も注目しています。藤井さんも同じような存在だと思います」と、将棋界の若きスーパースターを支持。さらに食べ物では、今や国民食とまで言われる「カレー」を一押ししました。

サッカー少年の息子に聞いたという「ムッチン」さんは、「大谷」も「大の里」も除いて、令和世代の意見をくみ取り、「藤井聡太・三笘薫・焼き肉」と並べました。また、「巨人・大鵬・卵焼き」という言い回しを知らなかったという「椋」さんは、「子供に人気があるものなんですね」と念押しした上で、ならばと「大谷・ヒカキン(or YouTube)・Nintendo Switchとかじゃないでしょうか」と、食べ物にこだわらずに「令和の人気もの」を集めました。

実は、「卵焼き」に取って変わる食べ物の回答の中で、特に目立ったのは「国産米」や「ブランド米」でした。コメ不足やコメ高騰の影響で、当たり前にあったコメのありがたさを身にしみて感じている人が多いせいかもしれません。（読売新聞メディア局　鈴木幸大）

【紹介したトピ】少し気が早いですが（超駄）