日本初のアイスランドを五感で味わうイベント、週末に東京で

北欧の島国・アイスランドの魅力を五感で味わうイベント「Taste of Iceland Tokyo」が5月30、31の両日、代官山T-SITE（東京都渋谷区）など都内の複数の会場で開かれます。これまで20年以上にわたって北米の都市で開かれてきましたが、日本では初開催。アイスランドの音楽や食文化、アートなどを楽しめるイベントをはじめ、オーロラや2026年の皆既日食についての講演、ジェンダー平等に関するトークイベントなどが予定されています。

イベントに先立ち行われたオープニングセレモニーには、ハトラ・トーマスドッティル大統領と、首都レイキャビク市のヘイザ・ビョルグ・ヒルミスドッティル市長、ステファン・ホイクル・ヨハネソン駐日大使らが出席。

トーマスドッティル大統領は「アイスランドは、日本から見ると地球の反対側に位置していますが、地理的にも文化的にも驚くほどの共通点を有しています。お互いに島国であるアイスランドと日本は、自然の力と調和して生きることを学びました。自然への敬意は私たちのDNAに刻みこまれています。その例が、両国にみられる地熱による温泉の文化です」などと述べました。

「Taste of Iceland Tokyo」は、キンプトン新宿東京（新宿区西新宿）、代官山SPACE ODD（渋谷区猿楽町）、代官山T-SITE（同）の３会場で開かれます。

キンプトン新宿東京では30、31日の2日間を通じて、アイスランド認定マスターシェフのハフリディ・ハルドルソンさんと、キンプトン新宿東京のシェフ・穂積悠帆さんのコラボレーションによって作り上げられた7品からなるフルコースが提供されます。

代官山のSPACE ODDでは30日、アイスランドの音楽シーンを代表するシンガー・ソングライターのアウスゲイルと、エレクトロ・オルタナティブの実験的サウンドで人気を集めるミュージシャン・JFDRのライブがあります。演奏の合間には、DJヘルミゲルヴィトルがアイスランドの音楽で会場を盛り上げます。

代官山T-SITEでは31日に、四つのイベントが開催されます。デザイナーユニット・フリエッタ＆イールアリによるアートパフォーマンス「Pizza Time」や、7人のアーティストによる現代アート展、世界初の女性大統領ヴィグディス・フィンボガドッティルの生涯について書かれた本の著者ラウン・フリーゲンリングらによるトークイベント、オーロラと26年の皆既日食について天文学者サイヴァル・ブラガソンが解説するイベントが展開されます。

「アイスランドの神髄を体感するイベント」（ヨハネソン大使）で、同国の様々な魅力を知ることができるでしょう。詳しくは、公式サイトで。

（読売新聞メディア局　杉山智代乃）