【大学受験2023】東大入試、現役生の合格割合…過去10年で最高73.4%

2023年5月30日(火)15時45分 リセマム

2023東大入試状況「一般選抜 現浪別割合」

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SAPIX YOZEMI GROUPによる東大合格を目指す受験生のための総合情報サイト「東大研究室」は2023年5月29日、2023東大入試状況「一般選抜 現浪別割合」を公開した。一般選抜の現役生志願者数は6,339人、現役生の合格者割合は73.4%で、いずれも過去10年で最高値を更新した。

 2023年度東京大学一般選抜における現浪別の状況をみると、現役生は志願者が6,339人で割合は68.1%、合格者が2,199人で割合は73.4%。現役生志願者は前年度からやや減少したが、志願者の現役割合は過去10年での最高値を更新した。一方、浪人生等の志願者数は、過去10年で初めて3,000人を下回り、もっとも少ない2,967人となった。

 東大研究室では「共通テスト初年度である2021年度入試から共通テストに出願する浪人生総数が大きく減少し、減少傾向が続いているが、それが東大の志願状況にも表れているとみられる」と分析している。前年度は1浪生が減少し2浪生等は微増したが、2023年度は1浪生が横ばい、2浪生等が減少に転じた。

 合格者の現役生志願者数は、4年連続で増加。合格者の現役割合も過去10年で最高値を更新した。現役生の合格者割合は、前年度の71.9%から73.4%に上昇。前年度よりも現役生の合格率(合格者数/志願者数)が高かったことがうかがえるという。

 一般選抜の合格率について、前年度と2023年度の推移をみると、現役生33.5%→34.7%、1浪生37.6%→37.0%、2浪生等8.9%→6.8%。現役生の合格率が上昇している。1浪生の合格率がもっとも高いのは例年通りだが、2023年度は現役生と1浪生の差が過去10年でもっとも縮小した。

 文理別の状況をみると、文科は志願者の現役割合が低下する一方、合格者の現役割合が上昇。理科は志願者・合格者ともに現役割合が上昇した。合格者の現役割合は、文科は「文一>文二>文三」、理科は「理三>理一>理二」という序列で、過去10年でおおむね同じ結果になった。

 科類ごとの合格率は、文一・理三は2021年度、2022年度に続き現役生の合格率がもっとも高く、それ以外の科類は1浪生の合格率がもっとも高かった。理二以外の科類は、前年度と比べると現役生と1浪生の差が小さくなっている。一方、理二の現役生の合格率は22.6%と、過去10年でもっとも低くなった。

 2023東大入試状況では、「一般選抜 現浪別割合」の他、「学校推薦型選抜」「一般選抜 志願状況」「一般選抜 第1段階選抜」「一般選抜 最終合格者最低点・平均点」も掲載している。詳細は、東大研究室のWebサイトから見ることができる。

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